1999年の創設以来、自動車産業界においてもっとも栄誉ある賞に成長している『インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー』が、今年も6月21日に発表され、フェラーリ488 GTBと488 スパイダーに搭載される3.9リッター・直噴ツインターボV8エンジンが2年連続で『インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー』を受賞した。
過去6年間、“4リットル超”カテゴリーと“パフォーマンス・エンジン”カテゴリーを席巻してきたフェラーリは、ほかのどの高性能スポーツカーメーカーをも凌ぐ受賞数を記録。今年は2年連続で3.9リッター・直噴ツインターボV8エンジンが栄えある栄冠を勝ち取った。
このエンジンは、わずかに排気量を小さくしてカリフォルニアTおよびGTC4ルッソにも搭載されるなど汎用性も持ち合わせ、「ターボラグをゼロに抑え、プログレッシブに盛り上がるパワーと回転数全域にわたり途切れることのないトルクの発生を実現したことで、ドライバビリティを格段に向上させた」と、フェラーリが胸を張る自信作ともなっている。
さらに今年はまた、F12ベルリネッタとF12tdfに搭載する自然吸気6.3リッターV12エンジンが“4リットル超”カテゴリー賞を2年連続で受賞。これは2013年の栄誉ある受賞から数えて通算3回目となり、フェラーリ自身も「1947年、カバリーノ・ランパンテ(跳ね馬)の輝かしい歴史は、V12エンジンによって始まりました。それだけに70年目を迎えた今年、改めてV12エンジンが重要な賞を受賞したことは、大きな意義があります」と、喜びを表明した。
インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー(IEOTYA)アワードを創設したトニー・ロビンソン氏は、「IEOTYAの歴史において、このようにパワフルなパフォーマンス・エンジンがIEOTYAタイトルの中で最も重要となる総合最高位を2年連続で受賞たことは、2度しかありません。フェラーリV8は驚異的なパワーデリバリー、精密さ、ドライバビリティ―、そして最高のサウンドを備えています。遠からず、このエンジンは傑作として永久に記憶されることでしょう。私は、すでにそう思っています」と、手放しの賛辞を送っている。