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イマドキ母は「子離れできていない」? 「デートが必ず親同伴」「心配性すぎて子どもに探偵を付けた」というエピソードも

2017年06月26日 12:31  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「母親からの期待や愛情が重すぎる」――過度に束縛したり、またネグレクトをしたりして子どもに悪影響を及ぼす親を「毒親」という。母の呪縛から逃れようとする娘と、暴走していく母の姿を描いたドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK)のDVDが6月23日に発売された。

これを受けTSトーキョーは6月23日、今どき母娘の「親離れ、子離れ」事情の調査結果を発表した。調査は10代以上の女性337人を対象に行った。

家族で、親友で、恋人のような"共依存"型の母娘

「あなたの親は子離れしたと思いますか?」という質問に「まだ子離れしていない」(28.8%)、「現在、子離れの途中段階」(16.9%)と回答した人が合計45.7%。回答者の約9割が25歳以上にも関わらず"子離れ"ができていないと感じている人が約半数もいるようだ。

また「あなたはいつ頃、親離れしたと思いますか?」に対しては、最も多かったのは「20~25歳頃」(20.2%)、次いで「16~18歳頃」「19~20歳頃」(14.5%)と比較的若年層での親離れが目立った。

しかし「まだ親離れしていない」(25.2%)という人もおり、母親と共依存的な関係になっている人も少なくはないと推測できる。

親の機嫌を気にして良い子を演じ、ウツになった人も

自身や周囲の人で"過保護"だと思ったエピソードを聞くと、

「職場の新人が仕事を休む際に親が電話してきた」(20代後半)
「必ずデートに付いてくる親がいる」(30代前半)
「高校生時代の先輩は、親が心配性過ぎて子どもに探偵を付けていた」(40代前半)

他にも、22歳になったのに誰とどこで遊ぶかを報告しなければいけない、など行き過ぎた干渉と管理をする親がいることも分かった。また、親の機嫌を気にしすぎて良い子を演じ、ウツになったという人もいるようだ。

その一方で、子ども親に依存している"共依存"のエピソードも多く寄せられている。

「母親といつも買い物に行く友人。ファッションは母親の嗜好。ちょっと古いお嬢様ルック。これで良いのかなと心配」(20代後半)
「買い物に行くときも基本的に母と行き、意見を聞いて買うので、私は依存していると思う。母は母で、毎日私の帰り時間や朝起きれたかを確認するので過保護だとは思う」(20代前半)

同調査の中で"親離れ"の定義を聞くと、最も多かったのが「生活面、経済面で完全に自立」(40.4%)で、以降「親と違う意見でも自分の意見を通す」(27.6%)、「親元を離れて暮らす」(18.7%)と続く。

一人暮らしを自立の基準とする人が多いようだが、「親離れ、子離れ」の基準は各家庭によって違い、正解もない。親しい関係のために、相手を支配したい、所有したいという歪んだ愛情が生まれることもある。こればかりは自分で気付くしかないが、中々気付かないのが実情だろう。