F2第4戦アゼルバイジャンの決勝レース2が6月25日に行われた。レース2のスタートポジションはレース1の上位8台がリバースグリッドのため、ポールポジションはラルフ・ボスチャング(カンポス)、2番手にはオリバー・ローランド(DAMS)が並んだ。日本の松下信治(ART)は12番手。レース2は21周のスプリントレースで行われた。
スタートでは2番手のローランドがダッシュを決め、直後の1コーナーでポールのボスチャングを狙うがパスには至らず。しかし、2コーナーで再びボスチャングのインを突き、ローランドがトップへと躍り出た。後続の各車はきれいな隊列でスタート直後の大きな混乱もなくレースは進行した。
3周目の2コーナー、3番手を走行していたノーマン・ナト(アーデン)がボスチャングをオーバーテイクする際、ナトのフロントウィングがボスチャングのリヤと接触し、ナトはフロントウィングのフラップを失ってしまった。この接触の隙に、4番手を走行していたニコラス・ラティフィ(DAMS)が3番手へと順位を上げている。
8周目、トップを快走していたローランドだったが、1コーナーを抜けた直後にギヤボックスのトラブルによりスローダウン、そのままリタイヤを余儀なくされる。それに乗じて2番手となったニック・デ・ブリース(ラパックス)であったが、9周目にトラブルが発生したリタイヤとなった。
レース1の勝者であり、8番手からスタートしたシャルル・ルクレール(プレマ)が着々と追い上げを見せ、10周目の1コーナーではセルゲイ・シロトキン(ART)とボスチャングを2台同時にオーバーテイクし、4番手まで順位を上げる。松下も7番手まで順位を上げ、ジョーダン・キング(MP)、シロトキン、アルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)らの4番手争いに加わる。
ルクレールがファステストラップの圧倒的なタイムで上位勢を追い上げ、13周目には2番手へと躍り出る。しかし、ここでイエローフラッグ区間で十分な減速を行わなかったとして、ルクレールとセルジオ・カナマサス(トライデント)に10秒追加ペナルティが課されてしまった。
それでもなお、ルクレールはペースを緩めることなくトップを走るナトを追い上げ、19周目にオーバーテイク。そのまま、レースはルクレールがトップでチェッカーを受けたが、10秒加算ペナルティのため、ナトがレース2を制し、ルクレールは2位となった。松下は中団争いに加わっていたものの、オーバーテイクできず7位入賞に終わっている。