2017年F1アゼルバイジャンGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは9位、ストフェル・バンドーンは12位だった。アクシデント、ペナルティ、セーフティカー、赤旗など、さまざまな出来事が相次いだレースで、チームは今季初入賞を果たした。
上位勢が次々に問題に見舞われるなか、アロンソは一時は5位までポジションを上げたが、その後、オーバーテイクされてポジションを落としていき、最終的に9位フィニッシュとなった。
バンドーンはレース終盤にタイヤにフラットスポットを作り、33周目に追加のタイヤ交換をしなければならなかった。前を行くザウバー2台にフレッシュタイヤで迫ったものの、オーバーテイクするにはいたらず、ポイントには届かなかった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者 長谷川祐介
赤旗が導入され、たくさんのインシデントが起き、混乱の連続となったレースにもかかわらず、私たちチームにとってはいい一日になったと思います。ふたりのドライバーは完璧なレースをし、トラブルに巻き込まれることなく、フィニッシュラインを通過しました。その上、フェルナンドは私たちにとってシーズン初となるポイントを持ち帰ってくれました。
フェルナンドはレースを通して、見事なスキルを見せつけ、何台かをオーバーテイクして、トップ10圏内まで順位を上げました。ストフェルも攻めのレースをし、あと一歩でフェルナンドとともに入賞することができそうでしたが、惜しくも届かず、12位でフィニッシュしました。
ドライバーたちのスキルに加え、チームは見事な戦略を用意し、実行しました。セーフティカーと赤旗によるすべてのチャンスをしっかり活用した彼らに感謝します。
今もトップグループとの間には大きなギャップがあります。ですが、グリッド最後方からスタートしたことを考えれば、素晴らしい結果です。パワーが非常に重要なこのサーキットでは苦労するものと予想していました。
今回アゼルバイジャンでアップデート版PU“スペック3”のテストがうまくいきました。次のオーストリア戦では2台のマシンにスペック3を用意する予定です。上位とのギャップを今後も縮めていくため、全力を尽くして開発を続けていきます。