25日にオートポリスで行われた全日本ロードレース選手権第5戦、JSB1000クラスの決勝レース。戦いを終えて、決勝トップ3ライダーがレースを振り返った。
■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM):優勝
「非常にうれしいです。ここ3戦は全然力を発揮できず、勝つことに飢えていた状態でした。改めてかつ大変さ、喜びを感じました。ホッとしたのもあるし、本当にうれしいです。こんなに優勝がうれしいなんて久々で新鮮です」
「予選13番手からのスタートでした。その位置ですから、ただ前に行くだけという気持ちでした。でも3周が終わって3番手、4番手にいたところで赤旗となり、第2レースでは前からスタートすることができました。あとはガンガン行くしかありませんでした」
「高橋巧選手がすぐ後ろに付いていたのは分かっていましたが、前だけ見ていました。レース前に、チームスタッフからも『落ち着け! 実力あるんだから!』と言われていて、本当に大丈夫かなとも思いながら、それを自分に言い聞かせて走っていました。今まで苦労した分、また一皮むけたと思うし、後半戦は1位にこだわって、ガンガンとやっていきたいです」
「もてぎでの転倒で少し体を痛めていて、力が入りにくかったので、事前テストも初日の午後と二日目をキャンセルして今回に懸けていました。そのおかげで、レースウイークで何とかご褒美がもらえました」
「この後鈴鹿8耐となりますが、今回マイケル(ファン・デル・マーク)も一緒に走ることができました。僕のバイクのポジションのままでしたが、彼もレベルが高い走りしていて、相性がいいと感じています。8耐も頑張っていきたいです」
■津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL):2位
「今日の結果は、スタッフに感謝しています。マシンは少しずつポテンシャルアップを図っている状態です」
「まだデータが整っていなくてうまく機能させられていませんが、その中でライダー二人でデータを共有しながらステップアップしています。それでも、まだまだマシンのポテンシャルを全然出せていません」
「この後に鈴鹿8耐を迎えることで、よりポテンシャルアップした状態でシーズン折り返しを迎えたいです」
■渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN):3位
「展開的にはラッキーでした。ここはカワサキのホームコースですし、会社の方もいっぱい来てくださっていたので、3位表彰台に立つことができてよかったです」
「こんな僕でも表彰台に立てるマシンを造ってくれたスタッフにはお礼を言いたいです。第3戦SUGOでの3位は、JSB初表彰台だったからうれしかったですが、今回はトップとの差がありました」
「勝つための課題をしっかり見つめ直して、鈴鹿8耐と全日本後半戦に、もっと詰めていけるよう、ライダーとして努力を続けていきたいです」