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FIA F2 アゼルバイジャン決勝レース1:ルクレール、父に捧げる圧倒的な勝利、松下は12位

2017年06月25日 15:32  AUTOSPORT web

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2017 年F2第4戦アゼルバイジャン シャルル・ルクレールが優勝を飾る
FIA F2第4戦決勝レース1が6月24日、アゼルバイジャンのバクー市街地コースで開催された。フリー走行、予選とクラッシュが多発したが、そんななかポールポジションを獲得したのは、2017年シーズンここまですべてのレースでポールポジションを獲得している驚異のルーキー、シャルル・ルクレール(プレマ)だった。2番手には日本の松下信治(ART)、3番手にはニコラス・ラティフィ(DAMS)が続いた。 

 29周で行われた決勝レース1は、ルクレールが順調なスタートを決め、いっぽうの松下はクラッチの不調により出遅れ、順位を5番手まで落としてしまった。また7番手スタートのジョニー・セコット(ラパックス)はエンストでスタートすることができず。

 各所で順位変動はあったものの、特に接触もなくオープニングラップを終えるが、2周目、ピットに入っていたセコットが、ピットアウト直後の2コーナーでクラッシュ、セーフティカー(SC)が導入される。

 4周目にレースが再開されると、松下とアルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)が4番手を争う激しいバトル。

 ルクレールはファステストラップを連発しながらトップを快走、後方を引き離しにかかる。その頃、7周目に6番手を走行していたセルジオ・カナマサス(トライデント)を先頭にアントニオ・フォコ(プレマ)らがいち早くピットに入った。

 カナマサスとフォコはそれぞれ15番手と16番手でコースに復帰したが、その直後、フォコがカナマサスの後方に追突し、ファコはリタイヤ、カナマサスはマシン後部にダメージを負う。


 すぐにSCが出ると判断したルクレール、ラティフィ、松下ら上位勢が8周目にピットへ向かうがSCは出動せず。しかし、12周目にルイ・デルトラス(レーシング・エンジニアリング)が2コーナーでクラッシュすると再びSCが導入された。

 16周目にレースが再開されると、1コーナーで松下がすかさずマルケロフをかわすが、その一周後、オリバー・ローランド(DAMS)がマルケロフをパスし、ファステストラップを記録しながら松下を追い上げる。

 20周目、松下はこの段階で5番手を走行していたがタイヤ交換をしていないラルフ・ボスチャング(カンポス)を1コーナーでパスしようとして、オーバーランしてしまい15番手まで順位を落としてしまった。

 激しい10番手争いがショーン・ジェラエル(アーデン)、カナマサス、セルジオ・シロトキン(ART)らの間で繰り広げられたが、25周目の8コーナーでジェラエルが縁石に弾き飛ばされウォールにヒットすると、後続のシロトキンがそこに追突し、コースが塞がれたため、レースは赤旗中断となる。

 その後、レースが再開されることはなく、ルクレールが前戦モナコの雪辱を晴らし、今レース直前に亡くなった父へと捧げるポール・トゥ・ウィンとなった。松下は終始上位を走行していたものの、終盤のオーバーランのため12位でレースを終えている。