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インディカー第10戦:カストロネベスが50回目のポール獲得。琢磨はQ1敗退

2017年06月25日 09:22  AUTOSPORT web

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今シーズン3度目、通算50回目のポールポジションを獲得したエリオ・カストロネベス
インディカー・シリーズ後半戦の初戦となる第10戦ロード・アメリカ。24日に行われた予選は、強力なチームメイトたちを退けエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が今季3度目、通算50回目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)はQ1で敗退し、20番手から決勝に挑む。

 第10戦の舞台は、ウィスコンシン州エルクハート・レイクにあるロード・アメリカ。全長4.048マイル (6.515 km) のロードコースでは、初日からチーム・ペンスキーがTOP4を独占する速さを見せる。

 2日目もペンスキーの速さにライバルたちは圧倒される。午前中に行われたプラクティス3回目ではシモン・パジェノーがトップ。ウィル・パワー、カストロネベス、ジョセフ・ニューガーデンの順でペンスキー勢が続く。


 ふたつのグループに分かれて走行が行われる予選Q1を難なく通過したペンスキー勢。12台で争うQ2では、カストロネベスが1アタックのみでトップを奪取。ニューガーデン、パワー、パジェノーとペンスキー勢の上位独占は続く。

 ホンダ勢は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が5番手、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が6番手を獲得し、ポールポジションを争うファスト6に進出する。


 ファスト6では41秒台でのポール争いが展開。1分41秒3611を記録したパワーを0.0604秒上回ったカストロネベスが今シーズン3度目のポールポジションを獲得した。

 昨年のロード・アメリカ勝者のパワーが2番手、3番手にニューガーデン、4番手にパジェノーとペンスキーが予選でも1-2-3-4となった。


 通算50回目のポール獲得となったカストロネベス。チームメイトを打ち負かす予想をしていたかを聞かれると、「僕たちはライバルたちより先行していたことを知っていたので、面白いね。最初の予選セッションを終えると、大丈夫だって認識したよ。同じ方向で続ければいいってね」

「何をすべきか計画を立てていたんだ。うまくいけば最後にはベストがだせるようにね。それがかなりうまくいったんだよ」とコメント。カストロネベスは、2014年のデトロイト戦以来の勝利を目指す。

 前日から苦戦している琢磨は予選でもタイムが伸びず予選Q1のグループ2で10番手と失速。総合20番手と後方から決勝レースに挑むこととなった。


「プラクティスから予選前にセットアップを変更しました。いくつか変更が必要だったし、予選ではクリーンラップを走行することができなかった。大きく後退してしまい、ファストシックスに入ることは叶いませんでした。チームメイトのクルマは競争力があったので、明日のウォームアップで確認したいですね」と琢磨。

 ビザの問題でフランスから渡米できないでいたミカエル・アレシン。前日はDTMドライバーのロバート・ウィケンスが代わりを務めたが、午前中のプラクティス3には間に合い、予選では19番手となった。