WTCC世界ツーリングカー選手権は6月24日、第5戦ポルトガルの公式予選が行われ、ノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)がポールポジションを獲得した。
ミケリスは公式予選前に行われたフリープラクティス1回目でトップタイムをマーク。迎えた予選Q1でも1分57秒010でトップにつけた。
予選Q2はティアゴ・モンテイロ(ホンダ・シビックWTCC)に続く2番手でQ3へ進出。ポールポジションをかけたQ3では進出した5台中、ただひとり1分55秒台となる1分55秒846を記録してメインレースのポールポジションを獲得した。
この週末、体調が優れないというミケリスは「予選セッション中、胃の調子が良くなかったけど、Q3のアタックに全力を注いだ」とコメントしている。
「とにかく、チームのためにもポールポジションを獲得できて嬉しいよ。メインレースをポールポジションからスタートするのは重要なことだし、明日に向けて集中していく」
ミケリスのチームメイトで地元ポルトガル出身のモンテイロは、マシンのダンパーにトラブルがあり、Q3のアタックラップの最終コーナーでマシンがスライド。タイムを伸ばせず4番手に終わった。
予選2番手はロブ・ハフ(シトロエンCエリーゼWTCC)が獲得。予選3番手にはテッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)が続いている。
「難しいアタックでしたけど、マシンバランスは良かった」と語る道上龍(ホンダ・シビックWTCC)は、予選Q2で1分58秒599を記録し10番手。リバースグリッドとなるオープニングレースで自身初のポールポジションを手にした。
公式予選前のフリープラクティスでは、トム・コロネル(シボレーRMLクルーズTC1)がコースオフして、コース脇に待機する消防車に衝突。コロネルと消防車に乗っていたマーシャルに怪我はなかったものの、コロネルは決勝レースへの出走を見送っている。
予選後に行われたMAC3にはホンダ勢の代表として道上もアタックに参加。しかし、チームメイトのモンテイロがダンパートラブルを抱えてのアタックだったため、タイムを伸ばせず。ライバルのボルボ勢が勝利を収めた。