3度のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソは、今シーズンはドゥカティのチームメイト、アンドレア・ドビジオーゾのタイトル争いをサポートするつもりでいると語った。
ロレンソは厳しいシーズンスタートを切ったものの、第5戦スペインGPでは移籍後初の表彰台を獲得するまでに復活、ヤマハからドゥカティに移籍して7戦を終え、チャンピオンシップのランキングで7位につけている。
それ以降ロレンソはレースを9位以下で終わったことはなく、直近の第6戦イタリアGPと第7戦カタルーニャGPの2戦では首位でレースをリードする場面もあった。
しかしロレンソはドビジオーゾにはいまだ遅れをとっている。ドビジオーゾはイタリアGPとカタルーニャGPの2戦で連勝し、首位のマーベリック・ビニャーレスに7ポイント差にまで迫っているのだ。
アッセンで開催されるオランダGPに先立ち、ロレンソはたとえそれがドビジオーゾの補佐役に徹することを意味しても、彼の優先事項はドゥカティがタイトルを獲ることだと語った。
「今年僕がチャンピオンになれないのなら、ドビになってほしい」とロレンソ。
「そしてシーズン終盤に彼にチャンスがある場合、それを可能にする手助けができるならファクトリーと彼のためにそうするよ」
「チャンピオンシップはチャンピオンシップ。一番重要だからね」
「こういうことについて話すのは早すぎるけど、もしそうなったら僕はドゥカティが優勝する手助けをしたいんだ」
ドゥカティのライダーとしてまだ初勝利はつかめていないが、ロレンソは表彰台のトップに戻るのは単に時間の問題だという考えを強調した。
「(優勝の)瞬間が来るかどうかを疑ったことはないよ」とロレンソは語った。
「いつ来るかという問題であって、来るか来ないかという問題じゃないんだ」
「アッセンでそれが起きるか、それともこれからの5戦でか、来年かは、分からない」
「レースに勝つのと、多くが要求されるチャンピオンシップを勝ち取るのは違うことなんだ。でも速くなることと、レースで優勝することは確実に実現することだよ」
現在のポイントランキングは以下のようになっている。
MotoGPクラスポイントランキング
ポジション/ライダー/ポイント
1 マーベリック・ビニャーレス 111pts
2 アンドレア・ドビジオーゾ 104pts
3 マルク・マルケス 88pts
4 ダニ・ペドロサ 84pts
5 バレンティーノ・ロッシ 83pts
6 ヨハン・ザルコ 75pts
7 ホルヘ・ロレンソ 59pts
8 ジョナス・フォルガー 51pts