DTMドイツツーリングカー選手権とWorldRX世界ラリークロス選手権に参戦しているマティアス・エクストロームは、両シリーズの日程が重複する7月8~9日の週末はDTMへ出場。WorldRX母国戦を欠場する。
2016年のWorldRXチャンピオンであるエクストロームは、今季アウディの支援を受け、EKSからWorldRXへの参戦を継続。第6戦終了時点でランキング2番手につけている。
また、アウディのワークスドライバーとして参戦しているDTMでも第3ラウンド終了時点でランキング4番手と、両選手権ともにチャンピオン獲得の可能性を残している。
そのため、DTM第4戦ノリスリンクとエクストロームの母国、スウェーデンで行われるWorldRX第7戦ホルヘRXがバッティングしている7月8~9日にどちらの選手権を優先するのか注目が集まっていたが、最終的にDTMを優先。ディフェンディングチャンピオンとして挑むWorldRXは欠場する形となった。
アウディ・モータースポーツを率いるディーター・ガスは「マティアスは両シリーズでタイトル獲得の可能性を残しており、苦渋の決断だった」と語る。
「しかし、我々アウディにとってはワークス体制で挑んでいるDTMの方が優先度が高い。マティアスは自身3度目のDTMチャンピオンになる可能性があるし、例年ノリスリンクでは高いパフォーマンスを発揮する」
「それにアウディのホームラウンドとも呼べるノリスリンク戦にはマティアスは必要不可欠な人材だ」
エクストロームは「ボス(ディーター・ガス)が決断してくれたことを嬉しく思う」とコメントした。
「僕のホームレースであるホルヘRXとDTMのなかでもっとも好きなノリスリンク戦がバッティングするなんて、最悪の気分だった」
「どちらのレースにも出場したいというのが本音だけど、それは物理的に不可能なんだ」
なお、エクストロームが欠場するホルヘRXで、チームは元WRC世界ラリー選手権ドライバーのパー-ガンナー・アンダーソンをスポット起用する。