アウディが同社のTT RSクーペRSやロードスターRS、RS3セダンなどに搭載している2.5リッターTFSIエンジンが、イギリスのUKPIメディア&イベンツ社の主催する『インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2017』の2~2.5リッター部門で大賞に輝いた。
今年で19回目の実施となるインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーは、その年に販売されたクルマのエンジンを8カテゴリーに分け、もっともパフォーマンスが高いもの、もっともエコなものなどをパネリストらが選出するもの。
今年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーではホンダNSXが『ベスト・ニューエンジン』に輝いている。
アウディが受賞したのは2~2.5リッターのエンジンが選考対象となる部門で今年で13回目のエンジン・オブ・ザ・イヤー受賞となった。
受賞した5気筒のTFSIエンジンはクランクケースを合金製に変更するなど改良された結果、先代ユニットから重量が26kg削減。最高出力は400馬力、最大トルクは400Nmを発生させ、アウディによれば「世界中のマーケットでもっともパワフルな量産5気筒ユニット」だ。
またパネリストたちは、TFSIエンジンのパフォーマンスだけでなく、そのユニークなサウンドも評価。1980年代のグループBラリーカーを想起させるエンジンサウンドも、受賞に寄与したという。
AUDI AGの技術開発担当取締役のピーター・マーテンスは「アウディにとって5気筒エンジンは40年以上にわたり、なくてはならない存在となっており、私たちはこのエンジンの改良と開発を続けています」と語っている。