元F1ドライバーのエステバン・グティエレスは、インディカー後半戦残りのレースすべてでセバスチャン・ブルデーの代役としてデイル・コイン・レーシングから参戦することが明らかとなった。
インディ500の予選でクラッシュを喫し、腰の骨などを折る重傷を負ったブルデー。インディ500ではジェームス・デイビソンが代役を務めたが、翌週に行われたデトロイトでのダブルヘッダーではグティエレスが18号車のステアリングを握り、インディカーデビューを果たした。
しかし、第9戦テキサスでは2デイ開催のためオーバルのルーキーテストを受けることができず、トリスタン・ボーティエが代わりに参戦。クラッシュに巻き込まれリタイアに終わったがボーティエはトップ争いを展開するなど速さを見せていた。
今週末行われるロード・アメリカ戦では、再びグティエレスが抜擢。彼は残りのレースすべてに参戦する契約を結ぶこととなった。
「シーズン残りのレースすべてに参戦できることを発表できてうれしいね。メキシコを代表してインディカー・シリーズに出ることは、シリーズを追っているすべてのファンにとって大きな意味を持ち、このポジションにいられることに感謝しているよ」
「インディカーは非常に競争力のあるチームとドライバーが参戦している。僕のこの挑戦は素晴らしいものになるだろう。けれど、クルマやコースに素早く適応するためにザウバーやハースF1チーム、フェラーリでのフォーミュラ1での経験をすべて使うだろう」
「デイル・コイン・レーシングとホンダと仕事を続けることを楽しみにしているし、素晴らしい結果を成し遂げるために彼らを信頼しているよ」とグティエレス。
グティエレスは、テキサス戦後にロード・アメリカでチームメイトのエド・ジョーンズと一緒にテストを行い、ジョーンズと0.1秒差で走行。インディカーへの順応ぶりをアピールしている。
チームオーナーのデイル・コインは、「エステバンが残りのシーズンに参加できることをとても喜んでいる。短い時間に多くのことを学ばなければならなかったが、デトロイトでは非常に優れた仕事をしてくれた」
「彼はチームにフィットしていたし、彼の次のレースを楽しみにしているんだ」
オーバルでのルーキーテストをまだ終えていないグティエレスだが、来週のアイオワ・スピードウェイでテストを行うことになるだろう。