ボルボ・グループの一員として、モータースポーツ・ディビジョンを担ってきたポールスターが傘下から独立。独自にハイパフォーマンスの電気自動車(EV)を製作していくこととなった。
1996年からボルボともにモータースポーツ活動に従事し、2015年6月にはボルボの完全子会社となっていたポールスター・パフォーマンス。この25年間に渡る関係が、新たな段階へ進むこととなった。
今後、ポールスターはEV向けブランドとして展開。ボルボに電気自動車技術を提供すると同時に、ボルボ・ブランドではない独自の電気自動車の製作も行っていく。
また今回の決定にあわせ、ボルボでデザイン担当副社長を務めていたトーマス・インゲンラートがポールスターのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーに就任した。
ボルボ・カーズのホーカン・サムエルソン社長兼CEOは「トーマスがポールスターのトップに就任することは、ボルボ・グループとポールスターがまったく独立した形で活動していくことの表れだ」と語っている。
「ポールスターは、急速に拡大するハイパフォーマンスEV市場でも競争力を発揮すると考えている」
「我々もポールスターと協力することで、あらゆるセグメントでより先進的で、多くの需要を満たすEVを提供できる」
新たにポールスターを率いることとなったインゲンラートは「ポールスターというブランドと新たな挑戦をすることに興奮している。ポールスターの新たな物語が、ここからスタートする」とコメントした。
ポールスターはより具体的な製品や販売戦略などを今秋に発表する予定。なお、ボルボ/ポールスターとして参戦しているWTCC世界ツーリングカー選手権での活動の将来については明かされていない。