MotoGPクラスに参戦するLCRチームは、HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)との間で、2018年から2年間のテクニカルパートナーシップに関して、契約を更新したことを発表。同時に、協力関係の一環として、HRCとの間で2018年から2年契約を締結したカル・クロッチローの起用が決定した。
クラッチローは、ホンダのトップサテライトチームであるLCRで今年3年目を迎えている。2016年には2度の優勝を飾っており、ファクトリーのテストや開発作業に関わることも増えてきている。
クラッチローの新契約についてのホンダの発表によれば、ホンダはLCRとの関係も継続することが確認されている。
HRCのレース運営管理部門でゼネラルマネージャーを務める桑田哲宏氏は、クラッチローとLCRについて次のように述べている。
「彼らの仕事には大変感謝しています。私たちの関係を強固なものにし、高めるためにも、HRCはカルと直接契約を締結することにしました」
クラッチローは「前向きな気持ちだ。一層素晴らしい結果を出してともに楽しみたい」と次のようにコメント。
「さらに2年間、LCRチームと共に、HRCのためにレースをすることが決まり、本当に幸せだ」
「この3年間一緒に仕事をしてきた。さらに多くの素晴らしいリザルトを一緒に楽しめるはず。僕とチームに対して素晴らしい支援をしてくれるHRCに感謝したい。いつものように、このプロジェクトに対して100%をつくしたい」
クラッチローは前戦のカタルーニャGPでは、ファクトリーチームも含めパドックのどのチームに行く選択肢もあるとほのめかしていたが、LCRとホンダとの契約を続けない理由はなかったようだ。
2016年のクラッチローの優勝は、MotoGPにおけるLCRの最初の優勝だった。チーム代表のルーチョ・チェッキネロは、彼らのパートナーシップが延長されることを喜んでいる。
「カルは疑いなしにMotoGPで最も競争力と才能があるライダーのひとりだ。HRCのサポートのおかげで、また彼と次の2年間仕事をすることができるなんて光栄だよ」とチェッキネロは語った。
「カルは我々にMotoGP最高峰クラスで初めての優勝をもたらしてくれたし、さらに重要な結果も出してくれた」
「何よりもまずHRCに、そしてこのプロジェクトに関わり支援してくれたすべての人たちに感謝したい」
LCRは来シーズンは2台のマシンを投入するとみられ、2人目のライダーとしてMoto2優勝経験者の中上貴晶が有力視されている。