トップへ

佐藤万璃音、F3ハンガロリンクは入賞ならず。「スタートのコツをつかめずにいる」

2017年06月22日 11:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

佐藤万璃音(モトパーク)
2017年、モトパークからFIAヨーロピアンF3選手権へ参戦している佐藤万璃音が、6月16~18日に行われたハンガロリンク大会に出場。ベストリザルトは決勝レース2とレース3で獲得した15位だった。

 DTMドイツツーリングカー選手権第3戦のサポートレースとして開催されたヨーロピアンF3の第4ラウンド。

 万璃音は舞台となったハンガロリンクを公式テストで走行した経験があり、練習走行では18人中13番手タイムを記録するなど、まずまずの滑り出しをみせる。

 しかし、この日のハンガロリンクは雷を伴う激しい雨が降るコンディション。ヘビーウエットのなか行われた予選1回目では、モトパーク陣営がタイヤ内圧の読みを外し、4台全車が失速。万璃音も16番手に沈んだ。

 翌17日の決勝レース1、万璃音はジャンプスタートしてしまい、ドライブスルーペナルティ。最後尾までポジションを落としてしまう。その後はレース2/レース3を見据えたデータ収集を行いながら走行し、16位でチェッカーを受けた。

「予選1回目はコーナー入口ではブレーキを掛けてもなかなか止まらない、コーナーでは曲がらない、コーナーからの立ち上がりではなかなか加速しない状況で苦しみました。ドライ路面だった練習走行での感触が良かっただけに残念です」と万璃音。

「(レース1スタートでの)ジャンプスタートは自覚していました。レッドシグナルが消灯する前に、ほんの少しですが動いてしまいました。ペナルティを科されて上位入賞は期待できなかったとはいえ、チームと僕は決勝レース1の約30分間にやれることをやり遂げました」

■「イタリアF4では得意だったスタートで、コツをつかめずにいる」と万璃音。一方で収穫も

 こう語った万璃音はレース1の後に行われた予選2回目、ライバルたちが2セット目の新品タイヤでアタックするなか、1セット目のアタックで4番手タイムを記録。

 2セット目を投入したセッション後半では勢いを維持できなかったものの、ベストタイムは12番手、セカンドベストが11番手と過去最高のグリッドを確保した。

 しかし、決勝レース2/レース3では、どちらもスタートでポジションダウン。レース3では、コースアウトしたマシンが目の前でコース復帰し、急ブレーキを余儀なくされる間に後続にオーバーテイクされる不運もあり、どちらも15位でフィニッシュ。入賞はならなかった。

「予選2回目は1セット目の新品タイヤで4番手でした。2セット目の新品タイヤを履くと同時に、フロントのダウンフォースをより強くするか? とエンジニアに尋ねられたのですが、クルマの感触が良かったので変えませんでした。そうしたらアンダーステアが強くて……」

「あそこは大事にいきすぎました。僅差でシングル・グリッドを逃したのは悔しいですね」

「イタリアF4時代は得意だったスタートが、ヨーロピアンF3ではまだコツをつかめずにいます。決勝レース2と3は入賞が射程圏内のグリッドだったので15位は残念ですが、予選2回目に手応えを得られる結果を残せたのは収穫でした」

 佐藤万璃音が挑むヨーロピアンF3の第5ラウンドは6月30~7月2日、ドイツ・ノリスリンクで行われる。