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ザウバーF1、ドライバー不平等説に猛抗議。代表退任の一因と報じられる

2017年06月22日 09:12  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2017年カナダGP マーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレイン(ザウバー)
ザウバーF1チームのオーナーが声明を発表、マーカス・エリクソンをパスカル・ウェーレインよりも優先したがっているという報道を強く否定した。ザウバーはほぼ同時にチーム代表を務めたモニシャ・カルテンボーンの退任を発表している。

 2000年にザウバーに加入、2012年から女性初のF1チーム代表となったカルテンボーンが、そのポジションから離れるとのうわさが21日に浮上。その後、ザウバーはこれを正式に認める形で、「社の将来についての見解が異なるため、双方合意の上で、モニシャ・カルテンボーンが即時にザウバー・グループのポジションから離れる」ことを発表した。

 カルテンボーンと昨年オーナーとなったロングボウ・ファイナンスの意見の相違には、ドライバーの扱いも含まれているとの報道がなされていた。エリクソンのスポンサーとつながりがあるといわれている新オーナーが、ウェーレインよりエリクソンを優先させることを望んだものの、カルテンボーンはそういったやり方を支持しなかったようだと英AUTOSPORTも伝えた。

 しかしザウバーはカルテンボーン退任を発表する直前に、こういった報道を否定する声明を発表した。

「ザウバー・モータースポーツAGのオーナーと取締役会は、我々のレースドライバーたちがこれまで、そして現在も平等に扱われていないという内容の、広く伝えられた、推測に基づく報道に対し、強く異議を唱える」というザウバーの取締役会長パスカル・ピッチのコメントが21日に発表された。

「この報道は明らかに虚偽であるだけでなく、チームが長年、明白に取り組んできた、公平な競争に反するものだ」

「匿名の“情報源”による、こういった報道はマーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレインのふたり、さらにはザウバーF1チームの首脳陣および全スタッフに大きな弊害をもたらす」