ザウバーF1チームは、オーストリアGPとイギリスGPで投入するアップデートパッケージが「大きな進歩」をもたらし、チームは中位グループの仲間入りを果たすだろうと語った。
ザウバーC36はライバルチームに比べてダウンフォースが不足しており、チームはマシンの改良に取り組んできた。
チーム代表のモニシャ・カルテンボーンによると、今シーズン、1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使うチームは、今は期待しているスピードが出せていないが、オーストリアGPとイギリスGPで導入予定のアップデートによって中位グループに入ることを狙っているという。
「マシンは本来いるべきポジションにいませんが、技術チームが競争力を改善しているところです」とカルテンボーンは説明した。
「それが明確な目標です」
「技術チームにはそれが分かっています。今、彼らはシルバーストンとシュピールベルクに投入する予定のパッケージについて、すでに次のステップに踏み出そうとしているのです」
「シュピールベルクでは一部、そして、残りが続くシルバーストンとブダペストで投入され、大きな一歩を踏み出すことになるでしょう」
「中位グループ入りが私たちの目標です」
「私たちはまだ盤石な状態でスピードのあるポジションにいたことがありません。そこに目を向ける十分な時間がなかったせいですが、中位グループが私たちの望む位置なのです」
「依然として中位グループに入るという目標を持っています。どれだけ自分たちが成し遂げられるか見たいのです」
「私たちの技術チームにとっては挑戦となりますが、彼らはその挑戦を受けて立っていますし、乗り越えられることを示さなければなりません」
チームはパスカル・ウェーレインがスペインGPで8位フィニッシュしたおかげで、コンストラクターズ選手権で9位につけてはいるが、直近2レースではペースの点でライバルチームから大きく離されている。
カルテンボーンは、昨年、ザウバーの新オーナーとなったロングボウ・ファイナンスからの投資を得るまでは、財政難のため、C36の開発が遅れていたが、現在チームは開発パーツの製作に必要なリソースを手にしていると語った。
「プロセスが再び動き出すのには少し時間がかかるものです」とカルテンボーン。
「このスポーツに長くいたとしても、一晩で起こるものではないのです」
「とはいえ、長らく時間がかかってしまったことは理解しています」
「(空力に関しては)私たちは最初から正しいことができていたわけではありません。不調の原因となっていたのは空力の問題です。ですが、私たちチームにはそう悪くない風洞がある、と言っておきましょう」
「技術チームの道具はすべて揃っているので、あとは彼ら次第です」