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ヘンリー王子 母ダイアナ妃の死後「パニック発作を起こすように」

2017年06月21日 18:54  Techinsight Japan

Techinsight Japan

母の死後を回顧(画像は『Kensington Palace 2017年5月16日付Instagram「Prince Harry took the salute at the Beating Retreat ceremony in London this evening.」(PA)』のスクリーンショット)
1997年に、滞在先のフランスにて事故死した故ダイアナ妃。彼女の死を知った息子ヘンリー王子は大打撃を受け、多くの人に囲まれるたびにパニック発作を起こすようになったという。

このほどヘンリー王子が『Forces TV』のインタビューに応じ、パラリンピックのメダリストでもある友人に対して「ダイアナ妃逝去後」をこう振り返った。

「多くの人に囲まれるたび、汗が滝のように流れたんだ。心臓もバクバクしたものさ。」
「そのたびにこう思ったよ。『ああ神様。ここから今すぐに僕を出してください』って。」

しかし子どもながら“国の王子”としての立場を意識していたヘンリー王子は、「パニック発作を周囲に悟られてはまずい」と思っていたようだ。

「そう。『ああ、なんとかして隠さなくちゃ』って思っていて。」

その後も長い間「精神的苦痛を感じていた」というヘンリー王子は、30歳も近くなる頃にようやくセラピーを受けるようになった。王子は軍人としてアフガニスタンに滞在中にトラウマになるような経験もしており、それもセラピーを受けるきっかけになったという。

「12歳で母を亡くしたというのに、(その悲しみを)ひとりで対処しなきゃならない。15年、いや17年が経っても無理な話だった。でもアフガニスタンに渡り、こう思ったんだ。『なんとかしなきゃ』って。」

その後セラピストと話し気持ちが楽になったというヘンリー王子は、同じようなトラウマを抱える人達との出会いにも救われたそうだ。

「類似点があるから。そういう人達を僕は助けることができるし、彼らと言葉をかわすこともできる。すると相手がリラックスしてくれるのが分かるんだ。」
「つまり、自分も相手も同時に救うことができるということ。これは、すごくパワフルなことだと思う。」

長年深い悲しみと苦悩を抱え、精神的に参っていたというヘンリー王子。その王子がセラピーを受けたことやその効果を語ったことで、同じような悩みを抱える人は勇気を得たはずだ。母ダイアナ妃のように生きたい―そう願い国民に寄り添い続ける王子を、天国のダイアナ妃もきっと誇りに思っているであろう。

画像は『Kensington Palace 2017年5月16日付Instagram「Prince Harry took the salute at the Beating Retreat ceremony in London this evening.」(PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)