アウディジャパンは6月21日、アウディA3、アウディA5、各シリーズのトップモデルである『RS 3スポーツバック』、『RS 5クーペ』をそろぞれフルモデルチェンジし、2017年夏以降の発売を前に21日から受注を開始した。
DTMドイツツーリングカー選手権で活躍するRS5 DTMや、世界的な広がりを見せるTCR規格のマシンとして2017年からデリバリーが開始され、日本でもスーパー耐久に参戦しているRS3 TCRなど、モータースポーツの世界でもお馴染みのアウディRSシリーズは、同社のハイエンドスポーツモデルを手がけるアウディスポーツGmbHが開発を担当している。
アウディA3をベースとするRS 3スポーツバックは新開発の2.5リッター直列5気筒エンジンを搭載。市販モデルに採用される5気筒エンジンとしては世界最高レベルの出力を誇るこのエンジンは、最高出力400PS、最大トルクは480Nmを発揮する。
また、クランクケースにアルミ合金を採用することでエンジン単体で26kgの軽量化を実現。さらにホイールセレクティブトルクコントロールなど先進の電子制御によりクルマの旋回能力、ハンドリングが向上した。
エクステリアは、ハニカムメッシュの専用シングルフレームグリル、左右のエアイテークを結ぶquattroのロゴ入りブレードを装着し見た目のスポーティさを増幅させる。
トレッドは標準モデルと比べてフロントが20mm、リヤは14mm広げられ、それに伴いホイールアーチが車両外側へ張り出す形となった。また、車高も25mmダウンしており、ワイド&ローで迫力のあるスタイリングとなっている。
インテリアでは、シートには上質なブラックのナッパレザーを採用したスポーツシートを標準装備。
さらに、MMIナビゲーション、バング&オルフセンサウンドシステムをはじめ、各種メーターやナビゲーションシステムなど、さまざまなインフォーメションを表示できるRS-view機能付きのバーチャルコクピットを標準で備えた。
対向車や前走車に眩しさを感じさせないハイビームモードを持つマトリクスLEDヘッドライトやアクティブレーンアシスト、リヤクロストラフィックアシストなど、アウディの最新アシスタンスシステムをフル装備し、価格は767万円。発売は2017年11月となる。
モデル/エンジン/トランスミッション/駆動方式/ステアリング/車両本体予定価格(税込)
アウディRS 3スポーツバック/2.5リットル直列5気筒DOHCターボチャージャー/7速
Sトロニック/quattro/右/767万円
アウディのプレミアムスポーツクーペ『A5』のトップスポーツモデルとなる『RS 5クーペ』は、先代の搭載する4.2リッターV8自然吸気エンジンにかえて新開発の2.9リッターV6ツインターボエンジンを採用。
最高出力450PS、最大トルクは先代比170Nmアップの600Nmを発揮するこのエンジンに、8速ティプトロニックトランスミッション、quattroフルタイム4WDシステムを組み合わせ、0-100km/h加速で3.9秒という優れたトラクション性能を実現した。
サスペンションは前後で5リンク式を採用。これによりスポーティーで俊敏はハンドリングが得られるとともに、乗り心地も向上している。また、状況に応じて走行特性を調整できるアウディドライブセレクトや、ダイナミック・ライド・コントロール付きスポーツサスペンションプラスを標準装備する。
エクステリアにはquattroのロゴを配した専用フレームグリル、大型エアインレット、モデル専用となる前後バンパー、リヤディフューザーを装備。RSモデルらしいスポーティが強調された。
さらにRS 5クーペは、アウディの伝説のマシン、アウディ・クワトロを彷彿とさせるブリスターフェンダーを採用し、標準モデルと比べ全幅が15mm広げられている。
インテリアはプレミアムクーペのシリーズに相応しい、ダイヤモンドステッチングが施されたファインナッパレザーのSスポーツシートや、アルミニウムレースアンスラサイトのデコラティブパネルを装備した。
インフォテイメントシステムも最新のもので、アウディ・バーチャルコックピットをはじめ、アウディ・プレセンスシティ(歩行者検知機能付自動ブレーキ)など、多数の最新安全技術とアシスタンスシステムも搭載している。
車両価格は1257万円(税込)。発売は2017年9月下旬となる。
モデル/エンジン/トランスミッション/駆動方式/ステアリング/車両本体予定価格(税込)
アウディRS 5クーペ/2.9リッターV型6気筒DOHCターボチャージャー/8速ティプトロニック/quattro/左、右/1257万円