ウイリアムズF1のチーム副代表クレア・ウイリアムズが、同チームが2018年にホンダと提携するかもしれないとの報道を否定した。
先週末、スイスのBlick紙は、ウイリアムズが来年ホンダのワークスチームとしてF1活動を行うことを計画していると伝えた。ウイリアムズは1983年から1987年にホンダと組み、86年と87年にはタイトルを獲得している。
Blick紙は、ホンダがウイリアムズと組むことが決定すれば、マクラーレンはホンダとのパートナーシップ契約を打ち切ってメルセデスのパワーユニットを搭載することになるかもしれないと報じている。ホンダは来季に向け、マクラーレンに加えてザウバーとの契約も結んだことをすでに発表している。
この報道を受けて、Sky F1がクレア・ウイリアムズに取材を試みたところ、クレアは、ホンダとは一切交渉を行っておらず、メルセデスとのパワーユニット契約を打ち切るつもりもないと答えた。
「1980年代には彼ら(ホンダ)と素晴らしい関係を築いていました。ですが、私たちがホンダと話をしていないということを断固として申し上げることができます」とクレアはSky F1に語ったということだ。
「私たちは(マクラーレンとホンダの)関係解消の原因ではありません。『2018年に彼らと手を組む』というプレスリリースの準備をしてここにいるなどということはありません。彼らとは話はしていません」
ウイリアムズは2008年から2013年まではランキング7位から9位に沈んでいたが、2014年にメルセデスのパワーユニットにスイッチしてから2年連続でランキング3位を獲得した。
クレアは、優秀なメルセデスエンジンに満足しており、他に変更する理由がないと語った。
「パートナーのメルセデスとは非常に良好な関係を結んでいます。彼らのおかげで、(2013年は)ランキング9位だったのが、翌年には3位に浮上できたのです」
「彼らは最高のパートナーですし、最高のパワーユニットを提供してくれています。なのに、まだそこまでの競争力のレベルに達していないパワーユニットへと変更することをなぜ検討するのか、その理由が分かりません」
「ホンダがマクラーレンに多額の資金をもたらしていることは誰もが知っていることです。ですがプラスとマイナスを評価してみると、今のレベルの予算で全体の4番目に速いマシンを走らせるのと、多額の資金があってもまたランキング9位になってしまうのと、どちらを選ぶでしょうか?」