ルノーF1のジョリオン・パーマーは、以前はチームメイトの走りに気を取られるあまり、その結果として自分のマシンを攻めすぎてしまっていた、と認めている。
今年がF1での2シーズン目となるパーマーは開幕から厳しい戦いを強いられており、7戦を終えた時点でノーポイントのままだ。一方チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは現在18ポイントを積み重ねている。
パーマーは、ここまでのところ予選のラップがヒュルケンベルグよりも平均1.189秒遅い。今シーズン、チームメイト間のタイム差としては最も開いており、また、今年はまだ一度しかQ3まで残れていない。
「僕は自分にできるベストのドライブをするだけだ。チームメイトの動きはそれとは別の話だからね」とパーマー。
「ニコは本当に素晴らしい仕事をしているよ。とても速い。特に予選ではね」
「僕自身がやっていることについては満足すべきだと思っている。マシンの性能を最大限引き出すという意味でだ」
「以前は、集中力がかき乱され、ときにはプッシュしすぎた。それは僕に責任があったかもしれない」
「自分がやっていることに集中し、いつもチームメイトのドライバーにばかり意識がいかないようにすることが大事だ」
カナダGPにおいて、パーマーはQ1ではヒュルケンベルグにコンマ2秒差以内で走行したものの、Q2ではグリップを失ったことで差が広がり、パーマー自身その原因を説明することができなかった。
予選における走行改善への鍵は何かと聞かれたパーマーは、「自分ではわからない」と答えた。
「自分はうまく走ることに集中するべきだ。もし上手に走れれば、次はタイヤ性能をより引き出すためのセットアップの改善が必要になる」
「いくつかのサーキットで走ったが、走行中にはいろいろなことが起きている」
「自分自身、あちこちで小さなミスを犯してきた」
「だけど、自分のやり方に満足できるときもあり、まだ、うまくできないときとのギャップがある。だから、どうすれば良いのかはわからないんだ」
何人かのドライバーたちと同様に、パーマーも2017年タイヤを機能させることが大きな課題だということがわかってきたと話した。
「タイヤがちゃんと機能しているときはグリップが増しているけど、そうでないときにはグリップ感が失われる。それがかなり大きな違いなんだ」
「だから時として、速く走れずに苦しんでいるドライバーが、その後ハッキリした理由もわからないままペースが掴めたというようなことが起きている」
「普通それは、タイヤをよりうまく機能させることができて、グリップを得られたからということになる」
「今年のタイヤは、去年のものよりかなり繊細になっているんだ」
「去年の方が、この問題への対処はずっと簡単だったし、タイヤの作動温度領域も今年のものより若干広かった気がするよ」