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LEXUS TEAM SARD 2017スーパーGT公式テストSUGO テストレポート

2017年06月21日 07:02  AUTOSPORT web

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DENSO KOBELCO SARD LC500
DENSO KOBELCO SARD LC500
SUGO GTA公式テスト
充実のテストで最多周回の走り込み

SUGO GTA公式テスト(6/17~18)
スポーツランドSUGO(1周3,704km)

 6月17日(土)~18日(日)、先月の第3戦オートポリスから約1カ月ぶりの走行となるGTA公式テストが、スポーツランドSUGOにて行われ、ヘイキ・コバライネンと平手晃平が駆るDENSO KOBELCO SARD LC500が参加。
 
 初日午前中のセッション1で1分12秒210の4番手タイム。午後のセッション2では1分12秒192の7番手タイムをマーク。データ取りに集中した2日目はセッション3で1分12秒310の10番手、午後のセッション4では1分12秒621の7番手タイムをマークするなど、2日間で様々なテストプログラムをこなし充実したテスト内容となった。
 
 参加車両中では一番長い総走行距離約1,200kmを走り込み貴重なデータを得たDENSO KOBELCO SARD LC500。2週間後の鈴鹿GTA公式テストを経て、7月22日(土)~23日(日)SUPER GT第4戦SUGOに必勝体制で勝利を目指す。

■6月17日(土):晴れ
 約1カ月振りの走行となったSUGO GTA公式テスト初日は、夏を感じさせるような日差しも山の涼しさとなったコンディションで気温20度/路面温度26度のなか、9時30分からセッション1が始まった。
 
 まずはヘイキが基準となるドライタイヤでクルマのセットアップを進めていった。リア挙動を中心にセットを進め、ほどほど現在のコンディションに合ったセットに落ち着いた27周目からは新品タイヤの評価プログラムに移行した。
 
 30周目にはセッション1のベストとなる1分12秒210のトップタイムとまずまずの出だし。幾つかの新品タイヤを評価した後、47周目からは平手がドライブ。ヘイキの装着したユーズドタイヤでクルマとタイヤの評価を行った。
 
 5回も赤旗中断を余儀なくされたセッション1ではトータル58周を走行。30周目にヘイキが最初にマークした自己ベストタイムで4番手となった。

 富士でのGTA公式テスト2日目が降雪で中止になった分、枠が1時間増やされた午後のセッション2の開始時は気温23度/路面温度36度に上昇。平手が午前中に続いてユーズドタイヤを評価。上々のラップタイムで走行を重ね、順調にテストプログラムを進めていった。
 
 15周目からヘイキが再びステアリングを握ってタイヤの評価プログラムを継続。混雑するコースのなかで、なかなかベストなアタックをすることは難しい状況ではあったが、新品タイヤに続いてユーズドタイヤについても十分な走行時間枠があったため、立て続けに評価を行った。
 
 68周目から平手に再度バトンタッチ。平手はクルマの微調整とともにタイヤ評価プラグラムを精力的にこなし、そのまま10分間のGT500クラス単独走行も担当。
 
 5周目に1分12秒192の7番手タイムをマーク。セッション2はトータル107周の走行となった。調子を上げてきたホンダ勢とLEXUS陣営が拮抗したタイムで上位を占め、初日午前午後の総合では8番手タイムで、参加車両中最多となる約165周を走り込んだ。

■6月18日(日):曇り
 テスト2日目は、昨日とは打って変わって曇り空に。午前のセッション3が気温17度/路面温度20度の中、9時から開始された。
 
 開始早々にカモシカがコースに侵入するハプニングで赤旗中断。セッションはほどなく再開され、まずは平手がユーズドタイヤと昨日からセット変更を進めているクルマのフィーリングを確認した後に、20周目から何種類かの新品ドライタイヤの評価を行うプログラムに進んだ。
 
 昨日から多くの周回を重ね、タイヤ評価とクルマの調整を順調に進めてきており、32周目に1分12秒310に午前の自己ベストを記録した平手。その後ヘイキが43周目からクルマのセットアップの確認を始めた矢先に赤旗中断でセッション3は終了。
 
 2日目午前中のセッションはトータル44周を走行し、32周目の自己ベストで10番手タイムとなった。

 2日目も枠が1時間増やされた午後のセッション4が気温18度/路面温度25度のなか、13時から開始され、セッション始まりは公式テスト恒例のセーフティーカー訓練が実施された。
 
 ヘイキがステアリングを握りGTAオペレーションに従って走行。SCが退去した9周目から実質的なテストが始まった。今テストは順調にクルマ、タイヤ、ウイング調整など様々なテスト項目をこなしており、最終セッションは仕上げの意味でデータ取りに集中。
 
 ヘイキが新品タイヤを確認し、その後、平手がユーズドタイヤを確認するサイクルでチェック。43周目からはこれまでテストしたタイヤの中から高評価のタイヤを選択して、平手がロングランテストを敢行。
 
 1分14~15秒台の好ペースで周回を重ねた。最後にヘイキも軽いロングランテストを実施。セッション4はトータル115周の走行となり、ベストは1分12秒621の7番手タイムに。
 
 2日目は159周を走り込み、この2日間のテストで、参加車両中1番長い総走行距離約1,200kmを走り込み貴重なデータを得たDENSO KOBELCO SARD LC500。多くの様々なテストプログラムをこなし非常に充実したテスト内容となった。

コメント
ヘイキ・コバライネン
「コースが混雑して赤旗もあってベストアタックができなかったこと以外は非常にポジティブな内容のテストになった。多くの周回数を重ねて最大限のデータは得られたし、色んなタイヤを試せたしクルマのセットも良い方向に進んでいる」

「今回はちょっと気温が低く、この台数がこの長い走行時間を走って路面コンディションがハイグリップ傾向で若干アンダーが強い感じとなったけどレースウィークのコンディションでは良いバランスになると思う」

「次の鈴鹿テストで更にクルマのポテンシャルを上げて第4戦SUGOに備えたい」

平手晃平
「2日間を通じて走行時間も長く色々なテストメニューを試せましたし、周回数的には一番走っていて、とても良いデータが得られました」

「ベストタイムは出した時のコンディションだったり条件が違うので特に気にしてませんけど、次のSUGOに向けて非常に手応えを感じられる有意義なテストになりました」

「今回得られたデータをしっかりと分析してレースで良い結果に結び付けられるように、次の鈴鹿テストも充実したテストにしていきたいですね」