ルノーF1マネジングディレクターのシリル・アビテブールは、ロバート・クビカがF1でのテスト走行を成功させたものの、シートを獲得してチームに復帰する可能性はそれほど高くないと主張している。
クビカは、2011年2月に趣味として出場したラリーイベントでクラッシュし重傷を負って以来、F1マシンに乗ることはなかったが、バレンシアで行われた2012年型ロータスF1カーのテスト走行を難なくこなすことができた。
テスト後にクビカは本格的なF1復帰を果たしたいと希望しており、ルノーのトラックサイド・オペレーションディレクターのアラン・パーメインも、クビカはF1復帰に必要とされる速さを発揮したと語っている。
しかし、アビテブールは憶測されている2018年に向けたルノーの2番目のシートについて、現時点でクビカはチームの候補者リストに上がっていないと語った。
「このスポーツが憶測や噂に満ちているのは分かっている」とアビテブール。
「我々は彼に対し素晴らしいイメージを抱いており、みんなからも愛されている。しかし現時点では、少し慎重になる必要があると考えている。彼はこれまで非常に苦しい時期を過ごしてきたんだ」
「だからこの機会に、皆にもう少し慎重になってほしいと考えている」
「我々はあのテストを行ったが、ロバート自身を含めて誰にも期待を抱かせたくない。時期が来れば、今後のラインアップについて議論することになる」
「我々はニコ(・ヒュルケンベルグ)と長期間の契約を結んでおり、ジョリオン(・パーマー)とは2017年シーズンの契約がある」
「しかし、ある時点で我々は選択肢を再検討する必要があるだろう。もしそれまでにロバートが選択肢のひとつになれば検討するかもしれない」
「だが、今話したように、まだ彼はリストに載っていない。リストに載るためにはもっと多くのことを成し遂げなければならない」