バルテリ・ボッタスは、2018年シーズンもメルセデスF1チームと契約を結ぶためには、安定した強さを発揮することが必要だと考えている。
昨年12月にチャンピオン獲得直後のニコ・ロズベルグが引退を発表し、ボッタスはその後任として1年契約でウイリアムズからメルセデスへと移籍した。
バーレーンGPで初ポールポジションを獲得し、ロシアGPで初勝利を飾ったボッタスは、すでに輝かしいパフォーマンスを見せている。しかし中国GPではセーフティカー中にスピンを喫するなど、不調な時期もあった。
メルセデスは来季に向けての評価をしており、契約延長のためには安定的に高いレベルでのパフォーマンスを発揮する必要があることを、ボッタスも理解している。2018年シーズンの契約を獲得するためには何が要求されるだろうかと聞かれると、ボッタスは以下のように答えた。
「安定的なパフォーマンスだと思う。マシンと同じレベルでのパフォーマンスを発揮し、開発の手助けをすることだ。チームとして仕事にあたり、レースに勝つ。それはチームが要求する普通のことだ」
「(メルセデスは)高いレベルで勝利を掴めるチームなので、ドライバーにも多くを期待する。ドライバーのほとんど全員がメルセデスで走りたがるだろうから、このチームに留まるためにパフォーマンスが必要なのは確かだ。僕の望みはチームと長期の関係を築くこと。それが叶うといいね」
ロシアGPで優勝したことによって多くのプレッシャーから開放され、ボッタスは今季序盤に初勝利を飾ったことを喜んでいる。
「メルボルンで(初優勝を)望んでいたんだ。それが目標だった! それでも4戦目で達成できて良かったと思うよ。シーズン序盤だったのが良かった。これ以上、そのことについて考えなくてもよくなるのだから」
「自分が勝てることがわかったし、チームも僕が勝てることを知ったんだ」
ハミルトンの存在がモチベーションを刺激
7戦が終わり、ボッタスはドライバーズ選手権でハミルトンに36ポイントの差をつけられている。しかしそれは中国GPでのスピンとスペインGPでのエンジントラブルによって、大量の得点を失ったからだ。
1周あたりの全体的なスピードで言えば、実際のところふたりの間に大きな差はないとボッタスは考えている。
「僕らの力は似通っていて、差はないと思っている。僕は自分を信じる」
「彼にはより多くの経験がある。僕よりチームと長い時間をともに過ごしているんだ。彼と、常に対等に戦えないなんてことはない。可能だと思っている。僕は自分がレースに勝てることを知っていて、証明もした。ポールポジションだって獲得できるのだから、いつだって対等に戦える」
「けれども、彼はバトルするのが簡単なチームメイトではない。ルイスは僕のモチベーションを刺激してくれる、素晴らしいドライバーだ。比較対象される相手としては、申し分ないよね」