DTMドイツ・ツーリングカー選手権第6戦がハンガロリンクで18日に開催。決勝レースはレネ・ラスト(アウディRS 5DTM)が参戦9戦目でDTM初勝利を挙げた。
前日初ポールを獲得したラストが日曜日も速さを披露。マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)を0.063秒上回り2戦連続でポールポジションを獲得した。ウィットマンはアウディ勢に割って入り2番手、3番手にマティアス・エクストローム(アウディRS 5DTM)が続いた。
ラストはスタートでもホールショットを奪いレースをリード。4番手スタートのニコ・ミュラー(アウディRS 5DTM)も抜群のスタートを見せウィットマン、エクストロームを交わし2番手に浮上する。
1周目終わりで、マキシム・マルティン(BMW M4 DTM)とピットレーンスタートになってしまったマイク・ロッケンフェラー(アウディRS 5DTM)がピットイン。上位を争うエクストロームも3周目終わりでピットへ向かう大胆な戦略を採用する。
ウィットマンと3番手を争っていたジェイミー・グリーンは8周目。ウィットマンもその翌周の9周目終わりでピットイン。ミュラーも10周走行してタイヤ交換へと向かい、上位陣も次々とピット作業を終えていく。
トップのラストは11周目終わりでピットインするもエクストロームに先行されてしまう。
全車がピット作業を終えた19周目。トップはエクストローム、ラスト、マルティン、ミュラー、ウィットマン、そして土曜日に勝利したポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)の順でレースは後半戦へと入る。
エクストロームを射程圏内に捉え、オーバーテイクのチャンスを伺っていたラスト。残り約5分となった32周目の1コーナーで牙をむきエクストロームをインからオーバーテイク。
トップを奪い返したラストはポジションを守り、DTM参戦9戦目にして初のトップチェッカーを受けた。
ポルシェ・スーパーカップで3度優勝を果たし、アウディのファクトリードライバーとしてWEC世界耐久選手権でも活躍したラスト。
「優勝を成し遂げるためにずっと取り組んできた。マティアス(エクストローム)は別のストラテジーを採っていたが、彼はフェアなディフェンディングでポジションをキープしていた」
「まだタイトルのことを考えるのは時期尚早だけど、ポイントリードは特別だね。シーズン前には、このポジションにいることを想像できなかったよ」と喜びを語った。
2位はエクストローム。3位は1周目でタイヤ交換を行う大胆な作戦を採ったマルティンが入った。
ランキングトップでハンガロリンク戦に挑んだアウアーだが、第6戦もマシントラブルでリタイアし2戦連続ノーポイントと手痛いラウンドとなった。
チャンピオンを争うグリーンも1戦目はノーポイントに終わったが、日曜日のレースでは終盤にディ・レスタ、ウィットマンを交わし5位フィニッシュを果たした。
39ポイントを獲得したラストは70ポイントでアウアーを1ポイント上回りランキングトップに浮上。グリーンが65ポイントでランキング3位、エクストロームが62ポイントで4位につけている。