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TOYOTA GAZOO Racing WEC第3戦ル・マン24時間 決勝9時間レポート

2017年06月18日 11:22  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

9号車トヨタTS050ハイブリッド
2017年6月18日 午前0時(現地時間)
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC第3戦 ル・マン24時間 決勝速報No.3
9時間経過。ナイトセッションに突入。
TS050 HYBRID #7号車は首位をキープ。
#8号車は突然のトラブルで後退。#9号車が3位浮上

 ル・マン24時間レースは9時間を経過、午後10時過ぎには夜の帳が下りて、長い夜間走行へと突入した。TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは7号車が首位をキープ。
 
 3位に後退していた8号車は中嶋一貴の健闘で2位へと躍進したが、セバスチャン・ブエミに交代した後にトラブルに見舞われピットイン。修復に時間を取られ大きく順位を落としてしまった。
 
 9号車は、国本雄資が好ペースで着実に決勝レース初めてのセッションを無難に走り切り、#8号車の後退により3位に浮上した。

TS050 HYBRID 7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ステファン・サラザン)
7時間経過時点(ステファン・サラザン): 1位 112周
8時間経過時点(マイク・コンウェイ): 1位 129周
9時間経過時点(マイク・コンウェイ): 1位 146周

TS050 HYBRID 8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
7時間経過時点(中嶋一貴): 2位 112周
8時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 4位 125周
9時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 39位 125周

TS050 HYBRID 9号車:(ニコラス・ラピエール、国本雄資、ホセ・マリア・ロペス)
7時間経過時点(国本雄資): 4位 111周
8時間経過時点(ニコラス・ラピエール): 3位 128周
9時間経過時点(ニコラス・ラピエール): 3位 144周

 7号車はステファン・サラザンがノートラブルで首位を走行。117周を終えて、午後10時15分過ぎにマイク・コンウェイへとドライバーチェンジを行った。

 8号車は中嶋一貴が健闘。前を行くポルシェ#1号車との差を詰めて、テール・トゥ・ノーズ状態に持ち込み、数周にわたる接近戦の末、104周目にポルシェ#1号車をパスして2位へと躍進。しかし、115周目にセバスチャン・ブエミに交代し10周ほど走ったところで前輪ハイブリッドモーター関係のトラブルで緊急ピットイン。チームは#8号車をピットへ入れ、フロントモーターとバッテリーの交換作業を行っている。

 9号車は国本がチームメイトの2台に並ぶタイムで周回。車両右側のドアが開くトラブル修復により周回遅れになったものの、4位を守って3スティントを走り抜き、ニコラス・ラピエールへと交代。その後、#8号車のトラブルにより、3位へとポジションを上げた。

ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #7号車)
 厳しいスティントでした。周回遅れに阻まれ、さらに、スロー走行指示区間で10秒ほどをロスしたのですが、後続のライバルがそこを通過した時にはスロー行走区間は解除されていました。しかし、これもレースの一部ですし、プッシュを続けます。TS050 HYBRIDはとても好調です。

中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
 トラブルが出たのは残念です。修復にどれだけかかるか分かりませんが、決して諦めません。それまで、私のスティントでは前との差を詰められましたし、良い走りが出来たと思います。スロー走行区間のタイミングが我々には幸運に働き、ここを利用して差を詰めることが出来ました。ライバルと比べても良いペースで走れたと思います。

国本雄資 (TS050 HYBRID #9号車)
 何度もスロー走行指示区間が発生し、あまり経験がなかったので、少々戸惑いもあった走行でした。遅い車両をかわすのも容易ではありませんでしたし、加えて、沈む夕陽が眩しく、困難な走行を強いられました。しかし、着実に走り切れたのは良かったですし、TS050 HYBRIDは安定しています。