ケビン・マグヌッセンは、ハースF1チーム内の環境はマクラーレンとルノーで経験したものよりも、ずっと健全だと語った。
マグヌッセンはマクラーレンでレギュラードライバーとして過ごした後にリザーブドライバーとなり、2年間にわたって在籍していた。その後、昨シーズンはルノーへと移籍しており、ハースは4年のキャリアのなかで3つ目のチームとなる。
ルノーとマクラーレン、両チームの関係者が彼の労働意欲へ疑問を呈したことがあったが、マグヌッセンは古巣チームが彼の意欲について否定的な評価をしたことは、一度もなかったと反論した。
ハースは7戦で5ポイントを獲得したマグヌッセンのこれまでのパフォーマンスに満足しているようだ。マグヌッセンもまた、居心地の良いチームにようやく巡り会えたことを喜んでいる。
「僕は大きなチームに在籍していて、それは実質的には大きな会社であり、彼らはF1で苦戦していた。少なくとも僕の体験としては、そのころよりもハースの環境のほうがドライバーにとってはずっと健全だ」
「苦戦中のチームでは、ドライバーにかかるプレッシャーは大きい。僕は経験が少ない状態で、マクラーレンという非常に大きなチームに新人として入った。プレッシャーは膨大なものだったよ」
「ここではプレッシャーはとても少ないが、モチベーションは極めて高い。より楽しめる場所だと言える」
マグヌッセンは、非難の矛先を誰かに向ける風潮を以前に体験したと示唆したが、それはF1で足場を固めようとしている若いドライバーにとって特に厳しいものだったと言う。
「もっとプレッシャーを感じたいとも思うけれど、それはポールや優勝を争う場合だけだ。F1では誰かが非難されるべきだというプレッシャーがあって、ドライバーは簡単に非難の対象にされる」
「確かに僕らが非難されるべきこともあるけど、いつもではない。状況によっては、それがつらいこともある」
マグヌッセンには昨年ハースで輝かしいスタートを切り、以前のチームメイトであるエステバン・グティエレスを軽々と凌いだ、ロマン・グロージャンというチームメイトがいる。マグヌッセンの5ポイントに対してグロージャンはすでに10ポイントを獲得しており、今季もチームメイトを上回る。しかし両者はこれまでのところ良い関係を築いており、マグヌッセンはバトルを楽しんでいると話す。
「自分を評価する際に比較できる、強いチームメイトがいてとても幸せだよ。彼を打ち負かすことができたら、僕は自分の強さを証明できることができるんだ。そのことに感謝しているし、これこそがF1に必要なものだ」
「自分を評価するために比較できる相手は、チームメイトしかいない。それは優秀で名高いドライバーである必要があるんだ。そうでなければ、頭角を現していくのは難しい」