ハンガロリンクで開催されてるDTMドイツ・ツーリングカー選手権。第5戦が17日に行われ、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)が昨年の開幕戦以来となる通算8勝目を挙げた。
予選ではアウディ勢がTOP5を独占する速さを見せ、レネ・ラストがポールポジションを獲得。ジェイミー・グリーン、マティアス・エクストローム、ニコ・ミュラー、マイク・ロッケンフェラーと続き、ロイック・デュバルも7番手に入る。
55分+1周の決勝レースは、スタートでポールのラストと並んだグリーンだが前に出ることができず、3番手にポジションを落としてしまう。
ラストがトップをキープ、エクストローム、グリーン、ロッケンフェラー、アウグスト・ファフス(BMW M4 DTM)が5番手に浮上しレースは進む。
6周目終わりディ・レスタとティモ・グロック(BMW M4 DTM)がいち早くピットイン。早めのタイヤ交換でアウディ勢に対抗する作戦を採用。このピット作戦がすぐに功を奏すことになる。
8周目にマキシマム・マルティン(BMW M4 DTM)がコース上でストップ。9周目からセーフティカーが入り、アウディ勢は一気に劣勢に。
レースは11周目から再開し、エクストロームがリスタートでラストを抜きトップに浮上する。ランキングトップのルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)はこのリスタートで接触し、手痛いスピン。レースに復帰するも入賞のチャンスを失ってしまう。
トップのエクストロームは、16周目終わりでピットイン。グリーンは20周目、ラストは21周目にピット作業を終えるが、先にタイヤ交換を済ませていたディ・レスタ、グロック、ブルーノ・スペングラー(BMW M4 DTM)は悠々と先行。
トップに立ったディ・レスタは徐々に2番手のグロックとの差を広げはじめ、レースをコントロール。そのままリードを保ったまま今季初勝利を挙げた。
「タイヤマネージをうまくすることができたよ。アウディはとても速かったから。積極的な戦略を選択する必要があったんだ。ティモ・グロックを近づけることなく、コントロールすることができたね」とディ・レスタ。
昨年の開幕戦以来となる通算8勝目を挙げた。2位はグロック。終盤、ロッケンフェラーに追いつかれたスぺングラーだったが、ポジションを死守し3位に入った。
今季2勝を挙げチャンピオン争いをするグリーンは7位に入るもフロントスプリッターの車両違反で失格。チームは抗議し、第5戦の結果は暫定結果となっている。