第85回ル・マン24時間耐久レースは6月17日、スタートから4時間が経過し、7号車トヨタTS050ハイブリッドがリード。1号車ポルシェ919ハイブリッドが2番手に続く展開となっている。一方、2号車ポルシェはトラブルが起き、長いピットインを強いられている。
序盤からトヨタ、ポルシェによる僅差の戦いが展開されている2017年のル・マン24時間。両陣営とも1スティント13周というタイミングでのピット作業を行っており、7号車トヨタと1号車ポルシェ、8号車トヨタと2号車ポルシェが同じタイミングでピットを行うかたちでレースを進めていく。途中、LM-GTE Amのプロトン・コンペティションの88号車ポルシェが、LMP2/G-ドライブ・レーシングの26号車オレカにプッシュされ、ガードレールにクラッシュ。17時03分までスローゾーンが設定された。
そのなかで上位の間隔は少しずつ広がっていき、7号車トヨタはマイク・コンウェイから小林可夢偉に交代。また、8号車トヨタはセバスチャン・ブエミからアンソニー・デイビッドソンに交代している。3番手につける1号車ポルシェは、ニール・ジャニからニック・タンディへと代わった。
可夢偉は他のトヨタ2台と比べても秒単位でペースが異なっており、ジワジワとその差は拡大。4時間が経過した時点で、2番手につけた1号車ポルシェ919ハイブリッドとは40秒ほどの差がついている。
一方、ポルシェ勢ではもう1台の2号車が、アール・バンバーのドライブ中の18時30分ごろ、白煙が上がり緊急ピットイン。原因は調査中と言われているが、「フロントアクスルドライブのトラブル」と言われている。
スタートから4時間の時点で、7号車トヨタが首位。1号車ポルシェ、8号車トヨタ、9号車トヨタと続いている。
LMP2クラスは、ヴァイヨン・レベリオンの13号車オレカが首位。ただ、途中ダンロップコーナーでコースオフを喫するシーンも。ヴァイヨン・レベリオンのもう一台、31号車が2番手に続いている。3番手にはジャッキー・チェンDCレーシングの38号車オレカがつけていたが、インディアナポリスでクラッシュ。CEFCマノーTRSレーシングの24号車オレカが続いている。
LM-GTEプロクラスは、スタートから変わらぬ僅差の戦い。ピットインのたびに上位が入れ替わるような展開だが、97号車アストンマーチンがリード。67号車フォード、51号車フェラーリ、64号車シボレーが続いている。LM-GTEアマクラスでは、加藤寛規が乗り込む60号車フェラーリがストップを喫したものの、ふたたびコースインを果たしている。