スーパーGT公式テストSUGOの初日セッションが6月17日に行われ、40台のマシンが参加。GT500クラスは午前、午後ともにホンダNSX-GTがトップタイムを奪い、SUGOサーキットとの相性の良さを発揮。GT300クラスは午前はB-MAX NDDP GT-R、午後はVivaC 86 MCがそれぞれタイムシートのトップに並ぶ結果となった。
スーパーGT第4戦のSUGO戦に向けた事前の公式テストとなる今回の2日間のセッションは、同じ週末にル・マン24時間が開催されることもあり、GT500クラスではレギュラードライバーの中嶋一貴(au TOM'S LC500)、国本雄資(WedsSport ADVAN LC500)、平川亮(KeePer TOM'S LC500)が欠席、GT300ではGAINER TANAX AMG GT3のビヨン・ビルドハイムが欠席して、平中克幸がひとりで走行を担当することになった。
午前9時30分から始まった午前セッションでは、赤旗が4度提示される荒れた展開に。内容はグッドスマイル 初音ミク AMGがグラベルでストップ、ARTO 86 MC 101がハイポイント周辺で大きなクラッシュを喫してしまい、リヤ部を大きく破損させてレッドフラッグ。
コース上のデブリ撤去で赤旗、そしてセッション終了間際にはGT300のD'station PorscheとGT500のEpson Modulo NSX-GTが接触するというアクシデントが発生し、午前の約2時間のセッションはそのまま赤旗終了となった。
GT500の午前セッションのトップは前回のオートポリスで再三のアクシデント&トラブルに見舞われて悔しい思いをしたARTA NSX-GT。2番手には今季好調のWAKO'S 4CR LC500、3番手にはフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、その後DENSO KOBELCO SARD LC500、WedsSport ADVAN LC500、au TOM'S LC500、KeePer TOM'S LC500のレクサス勢が続く上位結果となった。
GT300はB-MAX NDDP GT-Rがトップを奪い、Hitotsuyama Audi R8 LMS、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が続くトップ3となっている。
荒れた午前セッションだったが、13時30分から16時40分まで3時間10分に渡って行われた長いセッションにもかかわらず、午後は一転して赤旗中断のないクリーンな展開となった。
この中で特筆すべきは、GT500ではNSX-GTがワン・ツーを奪ったこと。MOTUL MUGEN NSX-GTがトップタイム、KEIHIN NSX-GTが0.008秒差の2番手と、高低差と中高速コーナーが多いSUGOとの相性の良さを見せる結果となった。
MOTUL NSX-GTについては今季カラ初めてコンビを組んだNSXとヨコハマタイヤのマッチング、セットアップの方向性がここにきてようやくまとまってきたという情報もあり、第4戦の本番では本命の1台となりそうな気配だ、
また、この午後のセッションではレクサス陣営の5台が100周を越える周回数をこなしており、最多はau TOM'S LC500が116周を走行と、ロングランでじっくりとセットアップとタイヤの評価を行っていることがうかがえた。
GT300ではこちらもSUGOとの相性が良いVivaC 86 MCがトップタイムをマーク。午前にトップだったB-MAX GT-Rが2番手に続き、3番手にも午前2番手だったHitotsuyama Audi R8 LMSが並んだ。1日目のGT300総合トップはB-MAX GT-Rとなったが、いずれにしてもこの3台が本番の第4戦でも優勝候補となりそうだ。
午前中にクラッシュしたARTO 86 MC 101の破損状況はかなりの大きさだった模様で、午後のセッションには出走できず、明日、2日目の走行についても厳しい状況との情報が入っている。
SUGOでの公式テストの初日は終日ドライで過ごしやすい晴天日和。明日の2日目も、午前9時からセッションが行われる。