KTMのブラッドリー・スミスは、カタルーニャGPのフリー走行で転倒した際に負傷した指は、検査の結果、大掛かりな治療は不要であることが分かったと述べている。
先週土曜日、カタルーニャGPのフリー走行4回目で2コーナーで転倒したスミスは、左手の小指をハンドルバーとコース路面の間に巻き込まれたと考えられている。
スミスは予選を欠場して病院に移動。病院で傷の洗浄を受けた後、決勝を欠場することを決めた。
今週さらなる検査を受けた後、スミスはこれ以降の大掛かりな治療は不要と診断されたため、6月23日~25日のアッセンでのオランダGP出場に意識を向けている。
「土曜日に転倒してから、24時間ごとに指をチェックして、感染症がないか、治癒の進み具合はどうかを見ていた」とスミスは語った。
「医師たちは日ごとに傷の治り方に満足している。基本的に、植皮やこれ以上の手術は必要ないようだから良かったよ」
「医師たちは短い期間では傷は完全に回復しないと予想しているが、アッセンでレースに出るのには間に合うはずだ」
「あとはできるだけ回復を早めるために薬をつけ清潔にしておくだけだ。1週間ほどの間にオランダGPに向けて9割方準備ができるよう願っている」
■カタルーニャGP後に新パーツをテストしたKTM
カタルーニャGP後にポル・エスパルガロとテストライダーのミカ・カリオによって行われた3日間のテストもスミスは欠席している。
カリオは夏休み前後にそれぞれ開催されるドイツGPとチェコGPに参戦する予定で、テストでは新パーツを試した。一方のエスパルガロはセットアップの方にテストの焦点を置いていたとみられる。
テストを行ったカリオは「僕たちは2種類のシャシーに異なるリヤのリンケージ、マシンバランスの組み合わせ、リヤのショック、3種類のフロントフォークに集中していた」と次のようにコメント。
「1日中多くのことを試して、マシン上でできるほとんどすべての変更をやってみたんじゃないかな」
「あとはいくつか電気系統を変更して、そうしたパーツのベストな組み合わせを試して、データを集めていたんだ」
「良いラップタイムを出すのは難しかったけど、テストをするものがたくさんあったし、最後にはシャシーの面でも正しい方向へ進むことができたよ。僕たちが進んでいく必要がある方向へ行けて、グランプリライダーが欲しいと思うシャシーがね」
「ブラッドリーがどんな調子かアッセンで見ることにしよう。もしチームが必要とするなら僕は手助けするよ」