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マクラーレンF1、“初めての”ホンダへの公然批判について思惑を語る

2017年06月16日 08:52  AUTOSPORT web

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2017年F1第7戦カナダGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、10位フィニッシュ目前にしてリタイア
マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、パワーユニットパートナーであるホンダに対する一連の厳しい発言について語り、強い苛立ちを示すとともに、改めて早急に問題を解決するよう求めた。

 ブラウンは、カナダGP直前の水曜、ロイターのインタビューに答え、期待していたカナダでのパワーユニットのアップグレードが導入されなくなったことに強い失望感を示し、ホンダとともに成功できるのかという点について「深刻な懸念」を感じ、いつまでも改善が見られないことで「我々は限界に近付いている」と語った。

 カナダGPの金曜にはブラウンは、来年に向けて「プランB、プランCを用意している」と述べ、ホンダに早急に改善するようプレッシャーをかけるようなコメントを発している。


 しかし、そのカナダGP決勝で、フェルナンド・アロンソが10位を走っていたにもかかわらず、パワーユニットのトラブルで残り数周のところでリタイア。レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、大きな落胆を示し、「また大きな痛みをもたらす故障が起きた。我々の失望、苛立ち、そして悲しみを適切に表現する言葉を見つけるのは難しい。単純に、間違いなく、力不足だった」とコメントした。


 マクラーレン首脳からホンダに対する批判的な発言が最近続いたのは、ホンダの取締役会に対するメッセージなのかと聞かれたブラウンは、次のように答えた。

「今週(カナダの週)は、率直に物を言うことが重要だったと考えている。マクラーレンがチームの見解を公にしたのは初めてのことだ」

「繰り返すつもりはないし、(アロンソのトラブルによって)何かが変わるとも思っていない。見解を強めているだけだ」

「彼らは何かをすべきであるということを承知していると思う。彼らは失望し、うろたえている」

「4億人の人々が、何が起きたのかを目撃した。従って、我々はすでに伝えたこと以上に何かを伝える必要はないと思っている」

「(ホンダの)取締役会がどう考えているのか、私は知らない。だが皆が同じことを考えているのではないだろうか。『問題解決のため、ひたすら懸命に取り組むべし』と」

「しかし今の時点では、問題は解決していない」


 シーズン序盤を通して何度もパワーユニット関連のトラブルが発生しており、ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、ファクトリーでのダイナモテストで確認した信頼性向上をコース上で再現できずに悩んでいると認めている。マクラーレン・ホンダは第7戦終了時点でもいまだにノーポイントでランキング最下位という状況だ。

「よくある話だ。何とかして解決しなければならない問題だ」とブラウン。
    
「このままの状態を続けていくわけにはいかない。明らかに(カナダでアロンソは)チームにとって(今季)初ポイントを取れる見込みだった。わずか1ポイントではあったが」

「ストフェルが完走できたのはよかった。だが私は言葉を失っている」

「シーズン初ポイントをようやくあと一歩でつかめると思っていた。チェッカーまであと数周だった」

「とにかくパワーが乏しい。信頼性も非常に低い」   

「我々にできるのは開発を推し進めることだけだ。だが何も変わらない。フラストレーションが募るばかりだ」

「それでも、しっかりと戦っていかなければならない。今回またもやそれができなかったが」