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「ストロールは実力で批判を跳ねのけた」ウイリアムズF1、ルーキーの初ポイントに有頂天

2017年06月16日 07:22  AUTOSPORT web

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2017年F1第7戦カナダGP ランス・ストロール(ウイリアムズ)、母国で初入賞
ウイリアムズF1のルーキー、ランス・ストロールがカナダGPでついに自身初のポイントを獲得したことで、彼の実力を疑う人々の批判が間違いだったことが証明されたと、チーム副代表クレア・ウイリアムズは考えている。

 ヨーロピアンF3選手権王者のストロールは、今年F1キャリアをスタートしたものの、その出だしは困難なものだった。最初の6戦のうち4戦でリタイア(モナコは完走扱い)、予選ではチームメイトのフェリペ・マッサに匹敵するタイムを出せずにいた。

 しかしストロールは、モントリオールで17番グリッドからスタートし、途中ベテラン勢とバトルを繰り広げながら9位で入賞、F1で初めてのポイントを獲得した。

 クレア・ウイリアムズは今回の入賞で、ストロール自身と彼を起用したチームへの批判にいくらか反論する形になったと考えている。

「入賞が紛れもない証明になったのではないかと考えています」とクレアは語った。

「彼はすべての懐疑的な声が間違いだと証明しました。彼は今ここにいるのがふさわしいドライバーです」

「彼は17番手から9位と、大幅に順位を上げました」

「彼が成し遂げたことを心から誇りに思います。皆のプレッシャーが取り除かれました。本当によかった」

「彼も重荷を下ろすことができたと思います。わずか7戦でやってのけたました」


 メルセデスから今年ウイリアムズに移籍した技術部門のボス、パディ・ロウは、ストロールが入賞を果たした瞬間、昨年までメルセデスで勝利を決めた時と同じぐらい興奮し、思わず表彰台に向かおうとしたほどだったと語っている。

 18歳のストロールは、苦戦続きだったシーズン序盤に対して批判を受けることは“おかしい”との見解を示していた。しかしそういったプレッシャーを吸収する彼の才能をクレアは称えた。

「彼は山のようなプレッシャーを抱えています。そのプレッシャーは彼自身から来ていると思います」とクレアは付け加えた。

「彼にはそれがプラスに働くのです。それがドライバーとしての彼を前進させています。とてもうまく対処していると思います」

「彼がまだ18歳だということを、皆忘れてはなりません。否定的な論評がなされてきましたが、彼は盛り返し続けています。つまり、立ち直る能力が優れているということです」

 オープニングラップでマッサがカルロス・サインツJr.に接触されてリタイアしたため、ウイリアムズはカナダでは2ポイントのみの加算となった。コンストラクターズ選手権5位を争うトロロッソはノーポイントに終わったが、ウイリアムズはこれを抜くことができず、6位にとどまっている。

 フォース・インディア勢はセルジオ・ペレスとエステバン・オコンがそれぞれ5位、6位でフィニッシュ、ウイリアムズは現在ランキング4位のフォース・インディアに49ポイントの差をつけられている。

「(マッサは)今回、表彰台を獲得する可能性があったかもしれません」とクレア。

「ですが、またもやポイントを失いました。失う必要がなかったものです」

「フォース・インディアが上位グループでレッドブルやフェラーリと争っていたのは素晴らしいことでした」
「よかったです。彼らはそれに値します。懸命に仕事に取り組んできたのですから」

「彼らとの差は今やかなり大きくなってしまいました。でもそれは彼らではなく私たちの落ち度です」