6月17日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される映画『ドッグ・イート・ドッグ』の本編映像が公開された。
巨額の報酬を求めて、ギャングから依頼された誘拐の仕事を実行する3人の男を描く同作。長い刑期を終えて出所した主人公トロイ役をニコラス・ケイジ、トロイの服役仲間だったコカイン中毒のマッド・ドッグ役をウィレム・デフォー、巨漢の取り立て屋・ディーゼル役をクリストファー・マシュー・クックが演じる。
今回公開された本編映像では、警官のふりをして連れ込んだ車の中でトロイが敵のギャングを脅迫し、容赦なく痛めつける様子や、「ヴェルサーチに血が付いた」と叫ぶギャングをマッド・ドッグとディーゼルが笑う姿などが確認できる。撮影は犯罪率の高さを指摘されているアメリカ・オハイオ州クリーブランドで実施され、ウィレム・デフォーは「通りで僕たちが暴力的なことをしているのと同じことが通りの端の方でリアルに起きてたりする環境だった」と語っている。
『ドッグ・イート・ドッグ』の原作は、自身の経験を活かして犯罪小説を多く執筆したエドワード・バンカーの同名作品。監督を務めたポール・シュレイダーはこれまでに『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』を監督しているほか、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』の脚本を手掛けている。なお『ドッグ・イート・ドッグ』はR-18指定作品となっている。