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ル・マン24時間予選1回目の最速は可夢偉&トヨタ7号車! 一貴の8号車が2番手に

2017年06月15日 07:42  AUTOSPORT web

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小林可夢偉駆る7号車トヨタTS050ハイブリッドがル・マン24時間予選1回目のベストタイムをマークした
第85回ル・マン24時間耐久レースは6月14日、フランス、ル・マンのサルト・サーキットで現地時間22時20分から予選1回目が行われ小林可夢偉がドライブした7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ステファン・サラザン組)が3分18秒793でベストタイムをマークした。

 すっかり夕焼けに包まれたサルト・サーキットで迎えた予選1回目。ル・マン24時間では木曜の予選3回目までアタックをすることが可能だが、各陣営がどこでタイムを出しに行くのか注目が集まった。ただ、直前に行われたロード・トゥ・ル・マンの走行でレッドフラッグが出たことから、当初予定から20分遅れの現地時間22時20分にスタート。24時チェッカーのため、1時間40分の走行となった。

 LMP1では各車トラフィックを処理しながらアタックを展開していくが、まず3分19秒710というタイムをマークしたのは、ティモ・ベルンハルト駆る2号車ポルシェ919ハイブリッド。次いで中嶋一貴が乗り込んだ8号車トヨタTS050ハイブリッドが3分19秒744で続いていく。3番手にはニコラ・ラピエールが乗り込んだ9号車トヨタが続いた。

 そのタイムを塗り替えてきたのは、小林可夢偉駆る7号車トヨタ。22時39分に3分18秒793というタイムでトップに立つ。そこに一貴の7号車が3分19秒431で続く展開となったが、その後はスローゾーンが発生したりと、しばらくタイムは更新されない時間が続く。

 最終的にトラフィックも多く、その後LMP1はほとんどタイムが更新されないまま現地時間0時のチェッカーを迎えた。「クルマの調子が良かった。最初はニュータイヤで行ったけどトラフィックがすごくて、ガソリンを満タンにして行ったらあのタイムが出てしまった」という可夢偉の3分18秒793がこの予選1回目の最速に。ポルシェ勢も含めてトラフィックでしっかりアタックできていない車両がほとんどだったようで、翌日の予選2~3回目に向けてまだグリッドは変動しそうだ。

 2番手は一貴が3分19秒431を記録した7号車トヨタ。3番手は2号車ポルシェ、4番手に国本雄資が夜間走行を体験した9号車トヨタ、5番手に1号車ポルシェという結果となった。ただ、トヨタの日本人ドライバーたちは口を揃えて「ポルシェが上げてきている」とコメントしており、テストデーほどの差はないと感じているようだ。

 LMP2クラスは、TDSレーシングの28号車オレカが3分29秒333でトップタイム。ヴァイヨン・レベリオンの31号車オレカが2番手、CEFCマノーTRSレーシングのオレカが3番手と、オレカ勢が上位を占めることとなった。平川亮が乗り込むG-ドライブ・レーシングの22号車は10番手となっている。

 LM-GTEプロは、AFコルセのフェラーリ勢と、アストンマーチン勢が競り合う展開に。最終的には95号車アストンマーチンが最速。71号車、51号車とフェラーリ勢が続き、97号車アストンマーチンが4番手。67号車フォードGTが5番手となった。

 LM-GTEアマクラスは、98号車アストンマーチンが3分55秒134で最速。澤圭太が乗り込む61号車フェラーリはクラス6番手、加藤寛規が乗り込む60号車フェラーリはクラス10番手となった。