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ル・マン24時間開幕! プラクティスはジャニ駆る1号車ポルシェが最速

2017年06月15日 03:22  AUTOSPORT web

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ル・マン24時間のフリープラクティスで最速タイムをマークした1号車ポルシェ919ハイブリッド
第85回ル・マン24時間耐久レースは6月14日、フランス、ル・マンのサルト・サーキットで現地時間16時から、4時間のフリープラクティスが行われた。最終的にベストタイムをマークしたのは、1号車ポルシェ919ハイブリッド。7号車トヨタTS050ハイブリッドが2番手につけた。

 ポルシェ連覇か、それとも2016年の“忘れ物”をトヨタがつかむのか……。いよいよWEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間の走行がスタートした。迎えた6月14日の走行初日は、午前から晴天に恵まれ、昼すぎからは気温もグングン上昇。夕刻にもかかわらず、汗ばむほどの陽気で16時からのフリープラクティスがスタートした。

 LMP1勢で先陣を切ってコースインしたのは、7号車トヨタTS050ハイブリッド。次いで9号車トヨタが続き、各車続々とコースインしていく。しばらくはピットイン~アウトが繰り返されていくが、1時間ほどが過ぎたころに、ラルブル・コンペティションの50号車シボレー・コルベットがポルシェコーナーでスピン。車体のダメージは少なかったが、バリアが壊れたため、その処理を行うためセーフティカーが導入された。

 その後、ところどころでスピン等のアクシデントは続いたが、イエローフラッグ、スローゾーンで対応。セッション終盤になると、2号車ポルシェ919ハイブリッドが初めて3分21秒台に入れる3分21秒687をマーク。さらに8号車トヨタTS050ハイブリッドも3分21秒775で続く。

 そんななか、残り35分ほどというところで、3分20秒966というベストタイムをマークしたのは、小林可夢偉駆る7号車トヨタTS050ハイブリッド。その後も可夢偉はアタックを展開するが、19時37分にはアタック中に最終コーナーでスピンを喫するシーンも。ただ、ピットでは笑顔が見られるなど、余裕がうかがわれた。

 しかしサルト・サーキットが夕焼けに包まれ、このままセッション終了かと思われた19時54分、可夢偉のタイムを上回ったのはニール・ジャニがドライブする1号車ポルシェ919ハイブリッド。3分20秒362というタイムで、4時間のフリープラクティスの最速となった。

 2番手は0.604秒差で7号車トヨタ、3番手には1.325秒差で2号車ポルシェ、4番手8号車トヨタ、5番手9号車トヨタと、ポルシェ、トヨタの5台が1.6秒以内にひしめく結果となった。このあと現地時間22時からの予選1回目で覇権を握るのはどちらのチームになるのか注目どころだ。

 LMP2クラスは、G-ドライブ・レーシングの26号車オレカが3分30秒363で最速。ヴァイヨン-レベリオンの13号車オレカが2番手、同じくヴァイヨン-レベリオンの31号車オレカが3番手に続いた。

 フェラーリ、アストンマーチン、フォード、ポルシェ、シボレーのワークス勢が激突するLM-GTEプロクラスは、AFコルセの71号車フェラーリが3分54秒832でベストタイム。97号車アストンマーチンが2番手、51号車フェラーリが3番手、95号車アストンマーチン、63号車シボレーと続いた。LM-GTEアマクラスは、98号車アストンマーチンがGTEプロ勢に食い込む3分56秒082で最速となった。