フランスのオンローク・オートモーティブは6月14日、ル・マン24時間耐久レースが開催されているサルト・サーキットのパドックで、FIAフリー・フォーミュラ用のプロトタイプカー『リジェJS P4』を発表した。
往年のF1チーム『リジェ』のブランドを使い、LMP2用のJS P2、LMP3用のJS P3とリリースし、プロトタイプカーマーケットで広いシェアをもつオンローク。そのシェアをさらに広げるべく、スプリント・セリエ、24時間プロトシリーズ、アブダビ12時間等のシリーズに参加できる『FIAフリー・フォーミュラ』用の新型プロト、JS P4が発表された。
このJS P4は、カーボンモノコックを使用し、JS P2やJS P3のノウハウを活かしたデザインが為された。プロジェクトには、かつてラディカル・スポーツカーの共同設立者であったフィル・アボットが2016年に加入。この日はオンローク代表のジャック・ニコレとともにコンセプトについて説明した。
JS P4はLMP3の安全レギュレーションに準拠し、オンローク製6速パドルシフトギアボックスにフォード製3.7リッターV6エンジンが組み合わされる。この日は模型のみの展示だったが、今後開発が進められるという。
「我々はこのイベントで、新たなモデルレンジであるJS P4を発表することにしたんだ。ドライバーやチームに、スポーツプロトタイプの経験をしてもらうことで、ル・マン24時間のような大きな耐久レースに参入してもらいたい」とジャック・ニコレは語った。
この日の発表会には、多くのチーム関係者とともに、ACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長も出席。多くの拍手が飛んだ。