カル・クラッチローはホンダと2年間のファクトリー契約を結び、サテライトチームのLCRホンダに残留するようだ。
2度のグランプリ優勝経験のあるクラッチローは、ヤマハ・テック3、ドゥカティを経て2015年シーズンからLCRに加入した。彼の契約は今シーズンいっぱいとなっていた。
現在の契約はルーチョ・チェッキネロ率いるLCRとのものだが、クラッチローは今回ホンダ・レーシングと直接契約を結ぶことでファクトリーからの手厚いサポートを受けられるようになるとみられる。
クラッチローはLCRに残留するとみられているが、先週末バルセロナで開催されたカタルーニャGPでは、サム・ロウズの後任を探しているアプリリアも含め、どこのチームに行く選択肢もあるとほのめかしていた。
彼に関する発表は近日中に行われると予想されているが、7月のザクセンリンクでのドイツGP終了後の夏休み前に行われる可能性が高いとみられている。
クラッチローはこの18カ月の間に、しばしばファクトリーライダーのマルク・マルケスとダニ・ペドロサに代わりとしてホンダのテストと開発に深く関わってきた。
マークVDSのジャック・ミラーは2015年にMoto3から昇格して以来ホンダと契約していたが、契約の最終年度にあたって彼の将来の先行きは今のところ不透明だ。
LCRは来シーズンに再度2台のマシンを投入するとみられており、2人目のライダーとしてMoto2で優勝経験のある中上貴晶が有力視されている。
ホンダは以前、中上がMoto2クラスでランキング3位以内に入った場合に中上をMotoGPに昇格させると述べていたが、現在7戦が終わった時点の彼の順位は7位である。