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欅坂46 平手友梨奈、“食への執着心”で長濱と守屋を圧倒 『残酷な観客達』の“ご飯キャラ”に迫る

2017年06月14日 15:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 欅坂46主演ドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ)にて、“ご飯”に執着する平手友梨奈の演技に注目が集まっている。


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 回を追うごとに、出席番号だけの存在だった生徒達のトラウマのような過去が順番に明かされ、それぞれのキャラクターが出てきたことにより人物関係が面白くなってきている同ドラマ。ここにきて主人公の出席番号17番・葉山ゆずき(平手友梨奈)の頭の中がご飯のことでいっぱいとなり、ご飯大好きキャラとして他の生徒たちに影響を及ぼしている。


 正義感とリーダーシップが強いと思われていたゆずきは、第3話からご飯大好きキャラの片鱗を見せ始めた。「お腹空いた。ごはんでないのー」とぼやきだすゆずきに、「出たら嬉しいね」と同意する出席番号14番・永嶺みこ(長濱ねる)。するとゆずきは、パッと表情が明るくなり「え? もしかしてみりこが知っているのはご飯のこと? この後ご飯でるの?」と、閉じ込められている状況より、突然ご飯のことを心配しだす。また、ゆずきに対してただならぬ感情を抱くみこが熱い視線を向けた際も、「なに? みこもお腹減ったの?」と、若干ズレた反応を示す。物語の冒頭にあった「早く帰らなきゃ」という発言も、ゆずきの背景にまつわる物語上のヒントなのかと思いきや、単にお腹が空いたから早く帰りたいということだったのかもしれない。


 そして前回の第4話では、平手のご飯大好きキャラがさらにエスカレート。灯りのついたカフェテリアを発見したゆずきは、「もしかしたら食事があるかも知れない」と言いだす。「罠だったらどうする? 責任とってくれるの?」と堅実な21番和久綾乃(渡邉理佐)に忠告されるも、「罠かも知れないけど、食事があるかも知れない。私は可能性に賭ける」と豪語しまんまと罠にはまってしまう。ご飯中心の考えが災いし、周りの仲間を巻き込んでしまう始末だ。


 親友のみこに対しても「みこ、ご飯はどこ? ご飯がどこにあるか知ってるんでしょ?」「ご飯の在処を教えてくれないなら、私はあなたのこと親友とは思わない。ここから出たら、まずはご飯が食べたいの」と、なぜかご飯の在処を知っている前提で疑いだし、そこから感情も徐々に悪い方へと変わっていく。きっかけはなんであれ、ゆずきとみこの間の気持ちにすれ違いが生じ、ふたりの関係性にも暗雲が立ち込める。


 兼ねてから「食べることが好き」と公言している平手。ドラマ放送開始時のインタビューで平手は、「私が演じる『葉山ゆずき』は食に対する気持ちが強いんです。そこは私と似ているなと思いました(笑)」(参考:欅坂46、日本テレビ系の初主演ドラマ『残酷な観客達』放送決定 平手友梨奈のコメントも http://realsound.jp/2017/04/post-12085.html)と自身との共通点を語っているが、まさかここまで食に執着するキャラだとは誰も予期していなかっただろう。プロ意識が高い平手のストイックな食生活はファンの間でも有名で、普段はプロテインやササミといったアスリートのような食事を取っているという。しかし、本来は“きらず揚げというお菓子”が大好きな食べ盛りの高校生。食に執着するゆずきを通して、平手自身の願望が垣間見えるようで面白い。
 そして今週の第5話。生徒が眠りから覚めると食事が用意されていて、“1人2万いいね!”でご飯が食べられる。しかし、現在20人残っている中で用意された食事は19人分。壮絶なご飯の奪い合いが始まる。「絶対食ってやる」と意気込むゆずきの前に、出席番号18番・望月琴(守屋茜)が立ちはだかるというストーリーだ。


 琴は、過去に行ったテニスの試合での審判の判定と先生の対応にトラウマを持ち、熱くなる性格から「友達なんていらない」という考えを抱いているキャラクター。欅坂46の副キャプテンを務める守屋も、中学時代にソフトテニスで県大会出場経験を持つ体育会系アイドルで、負けず嫌いで涙もろいことから”泣き軍曹”と呼ばれている。守屋の持ち前のキャラを活かしたといえる望月は、ドアを必至に叩いて「出せ出せ出せ早く飯出せ、ごはんごはん……」と狂気的な勢いでご飯を求めるゆずきと最後の一皿を巡って争う。


 そして、食べ物を恨みを許さないゆずきは、みことの関係にも亀裂が入るようだ。試練を乗り越える度に生徒達が友情や仲間の大切さを学んで行く中、友達よりご飯が大事なゆずきは、この先友情を取り戻すことができるのだろうか。(本 手)