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新木優子が玉木宏の「希望」に 中村文則原作の映画『悪と仮面のルール』

2017年06月14日 10:22  CINRA.NET

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『悪と仮面のルール』 ©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会
玉木宏主演の映画『悪と仮面のルール』の追加キャストが発表された。

同作は、2013年に『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の「年間ベスト10ミステリー」に選出された中村文則の同名小説が原作。少年時代から「純粋悪」になるために父親に育てられた久喜文宏を主人公にした物語となり、想いを寄せる養女の香織が自身への教育として父親に汚されようとしていることを知った文宏が、父親を殺害して心身を喪失し、徐々に父親に似ていってしまうというあらすじだ。整形して別人として香織を見守る文宏役を玉木宏が演じる。

発表された追加キャストは、ヒロイン・香織役を演じる新木優子。ホステスとして働く香織を演じる新木は、「香織は私が演じた女性の中でもすごく純粋で心の綺麗な女性でした。私も香織を演じることで人に対する想いの強さ、大切さを実感できました」とコメント。また同作については、「暗い始まりから想像もつかないようなラストに、台本を何度も読んだのにもかかわらず、アッとびっくりしました」と語っている。

同作のプロデューサーである松橋真三は、「ヒロイン『香織』は、登場するだけで観ているすべての男性が守ってあげたくなる存在感がなければなりません。お会いした時から、相応しいのは彼女しかいないと思えるくらい、女優として発展途上の新木さんは輝いていました」と起用理由を明かしている。

■新木優子のコメント
・出演オファーがあった際の第一印象
原作を読んでいたので、原作ファンとして嬉しくもあり、またプレッシャーも感じました。

・香織を演じてみての感想、演じる際に意識したこと
香織は私が演じた女性の中でもすごく純粋で心の綺麗な女性でした。
私も香織を演じることで人に対する想いの強さ、大切さを実感できました。
繊細で上品な香織を演じるにあたって、いつもの自分より喋るスピードをゆっくりにしたり、瞬きをなるべくしないようにしていました。

・完成した作品を観ての感想と、これから観る人へのメッセージ
暗い始まりから想像もつかないようなラストに、台本を何度も読んだのにもかかわらず、アッとびっくりしました。愛する人、誰か想う人がいる人の強さは圧倒的だなと思いました。
この作品を見ることによって人を思うことがどれだけのエネルギーになるのか実感してほしいです。

■松橋真三プロデューサーのコメント
アメリカを中心に世界的に評価の高い中村文則先生の原作小説『悪と仮面のルール』は、ハードボイルドでありながら、繊細な恋愛小説でもあります。
ヒロイン「香織」は、登場するだけで観ているすべての男性が守ってあげたくなる存在感がなければなりません。
お会いした時から、相応しいのは彼女しかいないと思えるくらい、女優として発展途上の新木さんは輝いていました。
つらい過去を背負いながら明るく生きていこうとする「香織」は、玉木宏さん演じる主人公「文宏」にとっての希望でありながら、作品全体にとっても希望の光の象徴です。
設定よりも実年齢が少し若い新木さんですし、プレッシャーも相当あったと思いますが、見事に演じてくださいました。観客の皆さんにもぜひ作品を見ていただいて彼女に恋をしてほしいと思います。