モンスターエナジーNASCARカップは6月11日、第14戦ポコノが行われ、ライアン・ブレイニー(フォード・フュージョン)がカップシリーズ初優勝を飾った。
160周の決勝レースは、フィニッシュまで残り19周でケイシー・ケイン(シボレーSS)がブレーキトラブルからストップしたことで6周に渡りイエローコーション。レースは残り13周で再開された。
このタイミングでブレイニーを含む多くのドライバーがピットインを選択した一方、序盤からラップリーダーを務めてきたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)は、コース上のポジションを優先してステイアウト。この戦略が明暗を分けた。
レース再開後、ブッシュはフレッシュなタイヤを履くライバルたちを抑えきることができず、リスタートから3周後にはブレイニーに交わされ首位から陥落。その後はフロントグリルに異物が貼り付く不運も重なり、次々にオーバーテイクを許してしまった。
残り10周でトップに浮上したブレイニーは、無線トラブルからピットとのコミュニケーションに不安を抱えながらの走行だったがポジションをキープ。最終ラップではケビン・ハービック(フォード・フュージョン)を0.139秒差で抑えきりトップチェッカーを受けた。
トヨタ勢最上位は最後のイエローコーションでタイヤ2本交換の作戦に出たエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)の3位だった。
また、100周に渡ってレースをリードしたブッシュは9位でフィニッシュ。ポコノ初勝利はならなかった。
モンスターエナジーNASCARカップの第15戦は6月18日、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。