アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、カタルーニャGPでのエンジントラブルには「とても腹が立った」と語っている。
エスパルガロは2017年シーズンにスズキからアプリリアへ移籍して以来、上位グループと争うペースを見せているが、ランキングは17位という状況のままホームレースであるカタルーニャGPに挑んだ。
エスパルガロのランキングはこれまでのレースにおける3度のミスによるところが大きいが、ル・マンでのフランスGPではエンジンが故障したため、確実と思われた6位入賞をふいにしている。
カタルーニャGPでエスパルガロは予選を5番手で通過。温度が高いバルセロナサーキットのコンディションで『RS-GP』はリヤタイヤを傷めず走れたため、レースでは良い結果が出るものと予想されていた。
しかし決勝レースでエスパルガロはエンジントラブルが発生し、最終的に7周目でマシンは止めリタイアとなった。
「すごく腹が立った。週末の間とてもうまくいっていたんだ」とエスパルガロは怒りをあらわし、次のようにコメントしている。
「トップ5を狙えるとても良いペースで走っていたし、もしかしたら表彰台も狙えていたかもしれない。でもスタート時からマシンはどこかおかしい感じがした」
「良いスタートを切ったけど、そのうちマシンはウォームアップの時よりも遅くなっていった。エンジンの回転も普通じゃなかったし、そのうち止まってしまうと予想していた」
「(レースでは)エンジンは壊れてしまった。3レースで4基壊れたんだ。何が起きているのか把握する必要がある」
「ムジェロでのイタリアGPもだ。ミスやジャンプスタートもしなかったら、最後までマシンをプッシュできたかもしれないけど、同じ問題が起きていただろう」
「とてもフラストレーションが溜まる。腹を立てているし、期待はずれだ。でもこれがレースというものだし、何が起きたのかが分かるように願っている」
エスパルガロはオースティンでのアメリカGPの土曜日でもエンジンを失っている。先週末のイタリアGPで旧スペックのエンジンを使用することをやめたが、カタルーニャGPのフリー走行3回目でまたエンジントラブルが発生してしまった。
エスパルガロは、イタリアGPで導入されたアップグレード版エンジンでも同じ問題が起きているという。
「(スペック同士の間の)違いは小さいから、いつも同じ理由でエンジンが壊れていることになる。なぜか分からないんだ」
「レースの始めはとても緊張したし、ランチタイムに仮眠もできなかった。表彰台を争うために必要なペースを自分が出せることが分かっていたからだ」
「でも最初からマシンはフリー走行3回目のように遅かった」
「フリー走行3回目では何かおかしな感じがしてマシンを止めた。プッシュもしないようにしていたが、そうしているうちにエンジンが壊れたんだ」
「でも(レースでは)もちろん止まれないから、マシンが『止まれ、十分だ』と言うまでプッシュした」
「MotoGPで常にトップにいるのはとても難しいことだけど、アプリリアではさらに難しい。それに僕たちはとても競争力があるところを見せたのに、またノーポイントだ」
「僕たちはランキングでもほとんど最下位だ。フェアじゃないよ。もっと上の順位がふさわしいはずだけど、レースとはこういうものなんだろうね」