第7戦カタルーニャGP明けの月曜日にバルセロナ・カタルーニャサーキットでオフィシャルテストが行われ、ヤマハは新たに2種類のフレームをテスト。バレンティーノ・ロッシはカタルーニャGPで苦しめられたアンダーステアの解決に役立つのではと期待しているようだ。
ロッシとチームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、レースウィーク中ずっとグリップレベルの低いバルセロナサーキットで苦戦を強いられた。ロッシは8位、ビニャーレスは10位でレースを終えたが、優勝したドゥカティのアンドレア・ドビジオーゾからは20秒以上の遅れをとった。
ロッシは、2017年モデルのYZR-M1は2016年モデルに比べ、さらに低グリップの条件下でのアンダーステアで苦戦することを認めており、ヤマハのアップデートのひとつが解決策を示してくれるのではないかと述べている。
「僕にとって1番の問題はマシンがアンダーステア傾向にあることで、その問題が起きてからリヤタイヤへの問題も大きくなってきたんだ」とロッシ。
「最後に問題になるのはリヤのトラクションで、特に右コーナーなんだ。10周を過ぎたところで僕はすでに大きな問題に巻き込まれていて、かなりペースを落とさなければならなかった」
「あらゆることを試したけど高速でコーナーを走ることは不可能だったんだ」
「でも僕は最初に試し乗りした時に感じたけど、コーナリング速度不足に問題の原因がある。時によっては酷かったり少しだったりするけれど、常に苦しめられている」
「だから(月曜日に)改善のために何か面白いものを手にするかもしれない」
カタルーニャGPの結果によりロッシはランキングを5位に下げ、2位のドビジオーゾとの差が7ポイントまで縮まったランキング首位のビニャーレスからは28ポイント差となっている。
ヤマハの2016年型のYZR-M1で参戦しているヤマハ・テック3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーはカタルーニャGPをそれぞれ5位と6位でフィニッシュし、ロッシに7秒差をつけた。
先月の第4戦スペインGPでも苦戦を強いられたことから、旧型マシンに切り替える選択肢はあるのかと問われたロッシは、新型のYZR-M1の改善に集中し続けていると語った。
「旧型マシンは僕の観点では良くなってきているしリヤタイヤへの負担も低くなっている。それにここではスペインGPと同じように彼らは僕たちより速いんだ」
「(月曜日に)重要なテストをすることになっている。僕たちが苦しんだこのサーキットでテストをするのは役に立つから、将来に集中するべきなんだ」
「マシンのスピードとフィーリングが向上することを期待しているよ」