カナダGPで二重にペナルティを科されたトロロッソF1チームのダニール・クビアトは、スチュワードを「馬鹿げた集団」だと言い表した。
クビアトはフォーメーションラップのスタートに失敗したにも関わらず、自身のスタート位置である11番グリッドについたことでレギュレーション違反を犯した。レギュレーションには、最初のセーフティカーラインに到達する前に遅れた順位を取り戻さなければならないと記載されており、これができなかった場合はピットレーンからスタートすることになる。
クビアトは当初ドライブスルーペナルティを科されたが、後にスチュワードが10秒ストップのペナルティを与えており、これを消化しなければならなかった。
トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、「タイヤを温めるために全ドライバーがコース幅をいっぱいに使っていたため、ダニールがリスクなしにオーバーテイクをして、元のポジションに戻ることは難しかった。そのうえ、ピットレーンに戻るにも遅すぎた」と、クビアトの置かれた状況を説明した。
ペナルティについて、クビアト自身は以下のように話している。
「僕の意見としては、彼らの仕事はそれほど難しいものではない。それなのに正しく仕事をしなかった。今日の彼らはオフィスで寝ていたに違いない。コーヒーが必要だったのかもね」
「こんな馬鹿げたルールは撤廃すべきだ。誰のための規則なんだ? 僕らはF1ドライバーじゃなくて、タクシードライバーなのか? 理解できないよ。まったく馬鹿げた集団だ。チャーリー(ホワイティング)と話をする。本当に苛立っているんだ」
「彼らは簡単な仕事を正しく行わなかった。僕は頭に血が上っているから、冷静になったほうがいいかもしれないね。彼らの誰に対しても間違ったことは言いたくないし、相手がチャーリーでいいのかどうかもわからない」
「まず、誰がやったことなのかを知りたい。僕らのチームマネージャーは、追加のペナルティを受けるべきではないと、10周にわたってFIAに講義した。それでも彼らは『悪いけど、だめなんだ』と言ったんだ。僕が知っていることはそれだけだ」
クビアトは10秒ストップのペナルティを受けた際にホイールナットに問題が発生し、ピットストップで大きな遅れを取った。このことにより、彼は最終的にリタイアを余儀なくされている。