映画『先生!』の主題歌が、スピッツの新曲“歌ウサギ”になることがわかった。
『先生!』は、2003年まで『別冊マーガレット』で連載されていた河原和音の同名漫画をもとにした作品。生田斗真が演じる教師・伊藤貢作に、広瀬すず演じる女子高生・島田響が人生で初めての恋をするというあらすじだ。
スピッツは同作のために書き下ろした“歌ウサギ”について、「恥ずかしい思い出と向き合いながら作った曲ですが、この可愛い恋愛映画に寄り添うことが出来れば幸いです」とコメント。同曲は7月5日にリリースされるスピッツの結成30周年記念作品『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』に収録される。スピッツが実写映画に新曲を主題歌として提供するのは、“若葉”を提供した2008年の『櫻の園 -さくらのその-』以来、約9年ぶりとなる。
監督の三木孝浩は「スピッツさんの歌は僕にとってずっと、片想いの音楽でした」と想いを明かしているほか、原作者の河原は、「先生!を描いていた時、ちょうどスピッツさんばかり聴いていたので、主題歌がスピッツさんの新曲だと伺った時は畏れ多いな、幸せだなと思いました。拝聴して、優しくて噛み締めたくなる曲と歌詞で、特に後半部分は漫画を描くとき自分もそういう表現をしていきたい!と思いました」と執筆当時のエピソードを交えたコメントを発表している。
なお主題歌発表とあわせて『先生!』の新画像が公開。広瀬すず演じる響と竜星涼演じる浩介が、森川葵演じる千草が綴った関矢先生へのラブレターを覗き込む場面を捉えた一枚となる。
■スピッツのコメント
恋愛は大体がキレイ事ではありません。でもそんな中で悩んでもがくのが醍醐味だとオジさんたちは思うのです。
恥ずかしい思い出と向き合いながら作った曲ですが、この可愛い恋愛映画に寄り添うことが出来れば幸いです。
■三木孝浩監督のコメント
スピッツさんの歌は僕にとってずっと、片想いの音楽でした。
届かぬ想いのほろ苦さや、たわいもない卑屈な自己憐憫を優しく包んで肯定してくれる、あの頃の自分にとって無くてはならない存在でした。今回そのスピッツさんにお願いすることができて、本当に嬉しく思います。
この主題歌「歌ウサギ」も、大人になっていくことへの寂しさをどこかで感じながら甘い感傷がたまらなく心地よい、『先生!』の世界をより深く増幅させてくれる最高の曲になったと思います。
エンドロールでこの曲を聴きながら、観客の皆さんが誰かをひたむきに想っていた頃を思い出してくれたら嬉しいです。
■河原和音のコメント
先生!を描いていた時、ちょうどスピッツさんばかり聴いていたので、主題歌がスピッツさんの新曲だと伺った時は畏れ多いな、幸せだなと思いました。拝聴して、優しくて噛み締めたくなる曲と歌詞で、特に後半部分は漫画を描くとき自分もそういう表現をしていきたい!と思いました。
恋に関して私自身も、漫画の中のキャラ達もみんな悩んでいるので勝手にリンクさせています。