写真 6月19~25日まで開催される“2017 Paris Air Show”という国際的航空見本市では、商業用航空宇宙産業関連のさまざまな展示がおこなわれ、新しい技術に出会えそうだ。
・“空飛ぶ自家用車”コンパクトなヘリコプター
その中の1つとして注目したいのが、“2人乗りの空飛ぶ車”Workhorseの
「Surefly」。 1100kgのクワッドコプターで、4つの回転翼の先端には2つの逆回転プロペラが設置されている。
改良を加えた“飛行距離拡大エンジン”のおかげで、最長約112km、最高速度112km/時を実現した。石油で簡単に燃料補給でき、すぐさまフライトを実施することが可能だという。まさに“空飛ぶ自家用車”なのである。
・BMWのエンジンを搭載
開発元のWorkhorseでは、すでにキーデザインを公開しており、Panasonicのバッテリーパックや、BMWのエンジンを用いるようだ。
走行距離拡大用の“BMW 600ccツインシリンダージェネレーターエンジン”は、BMWの電気自動車「i3」のほか、幅が狭くフラットな特徴を生かして、「C600」というバイクにも採用されている。
・輸送用無人ドローンの飛行技術を生かす
また、Workhorseでは無人輸送用ドローン「HorseFly」を開発しており、これには商業利用マルチコプターコントロールシステムの技術が用いられている。このドローンは最大積載重量約4.5kg、最大30分のフライトが可能で、国際貨物航空会社“United Parcel Service(ユナイテッド・パーセル・サービス)”と提携し、すでに輸送業務をおこなっているという。
・今年からテストフライト開始
これまで積み重ねてきた技術を活用して開発された「Surefly」。Workhorseとしては、将来的に約181kgの最大積載重量を達成し、今年からテストフライトを開始して、2019年遅くには連邦航空局の認証を得たい意向だ。“空の自家用車”を利用できる日が楽しみである。
Surefly