2017カナダグランプリ決勝
メルセデスのルイス・ハミルトン、
ウルトラソフト–スーパーソフトと繋ぐ1ストップ戦略で圧勝
多彩な戦略が展開された中、
フェラーリの両ドライバーは2ストップのスプリント戦略を実行
摩耗とデグラデーションは全コンパウンドで低いレベル
序盤のセーフティーカー導入の影響もあり、
長いオープニングスティントが見られた
2017年6月11日、モントリオール
多彩な戦略が展開されたカナダグランプリで、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ウルトラソフト–スーパーソフトと繋ぐ戦略で優勝しました。2位と3位のドライバーも1ストップ戦略を採用しましたが、彼らは第2スティントをソフトタイヤで走行しました。ハミルトンは、ウルトラソフトで長い第1スティントを走行したことによって、トップを譲ることなくピットストップを完了しました。
ハミルトンと異なるアプローチを採ったフェラーリは、終盤にウルトラソフトを使用してポジションアップを狙う2ストップ戦略を実行しました。
セバスチャン・ベッテルの場合、レース序盤のフロントウィングへのダメージもあって、1回目のピットストップを早めに行いました。ハースのケビン・マグヌッセンとザウザーのパスカル・ウェーレインを除く全ドライバーが、ウルトラソフトでスタートを切りました。
ピレリカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント:
「今日は、このレース週末で最も荒れたコンディションとなり、レース序盤にセーフティーカー導入も発生しました。これらの点が戦略に影響を及ぼし、多くのチームが、変化するレース状況に対応しつつ、多彩なアプローチを採っていました。ハミルトンは、ウルトラソフトで長い第1スティントを走行したことにより、スーパーソフトでフィニッシュすることができました。フォース・インディアも同様の戦略を使用して表彰台争いを演じました。フェラーリは、ベッテルの早めのピットストップに対応し、終盤にポジションアップを狙う戦略を採用しました」
コンパウンド毎のラップタイム上位:
ソフト:
ボッタス:1m15.894s
リカルド:1m16.165s
スーパーソフト:
ハミルトン:1m14.551s
アロンソ:1m15.853s
ストロール:1m15.979s
ウルトラソフト
ベッテル:1m14.719s
ライコネン:1m15.388s
ハミルトン:1m16.037s
最長スティント:
ソフト:リカルド 52Laps
スーパーソフト:グロージャン 68Laps
ウルトラソフト:バンドーン 45Laps
Truthometer:
ルイス・ハミルトンが1ストップ戦略で優勝しました。ハミルトンの戦略は、我々が理論上2番目に速いと予測したものでした。ウルトラソフトでスタートしたハミルトンは、32周目にスーパーソフトへ交換しました。一方、2位を獲得したチームメイトのバルテリ・ボッタスは、我々の予測した最速戦略通り、ウルトラソフトでスタートし、23周目にソフトへ交換しました。