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全日本ラリー第5戦:「ここまでギリギリの走りは久しぶり」。新井敏弘が2017年初優勝

2017年06月12日 17:32  AUTOSPORT web

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今季初優勝を飾った新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)
JRC全日本ラリー選手権は6月8~11日、第5戦モントレー2017 in 嬬恋が行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が今季初優勝を飾った。

 4月の第2戦ツール・ド・九州から続くターマック(舗装路)ラリー連戦最後を飾るモントレー in 嬬恋は、群馬県吾妻郡嬬恋村を中心に隣接する長野県の一部も使って争われる。

 今年設定されたSSは全部で16。走行距離は74.198km、総走行距離は387.506kmで争われた。

 このモントレー in 嬬恋を2連覇中の新井は、10日のデイ1から快走。この日行われたSS1~9のうち、6SSでステージ優勝を飾り、総合首位につける。

 また、ランキングトップにつける奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)も3SSを制して、新井を猛追。デイ1終了時点で2.8秒と僅差で続いた。

 両者による総合優勝争いは11日のデイ2序盤も接戦となった。デイ2最初のSS10を新井が制しギャップを3秒まで広げると、追う奴田原はSS11~12でトップタイムを記録し反撃。1.9秒に差を戻す。

 続くSS13は新井が奴田原を上回り、ギャップを2.7秒まで押し戻すと、午後の走行1本目となるSS14で奴田原がコースオフ。ステージは走りきり、総合2番手の座は死守したものの、新井とは23.6秒もの大差がついてしまった。

 大きなアドバンテージを得た新井は残るSS15~16をステージ2位タイムで走りきり優勝。2017年シーズン初優勝を飾るとともに、モントレー in 嬬恋3連覇を成し遂げた。

「奴田原選手は粘り強いので、厳しい戦いでしたね。全日本ラリーでここまでギリギリの走りをしたのは久しぶりでした」と新井。

「今シーズン、極端に変更したセッティングがあまりいい方向ではなかったので、それを見直したのが勝因のひとつだと思います。次のグラベル(第6戦ARKラリー洞爺)は問題ないと思いますので、応援よろしくお願いします」

 総合2位は奴田原、総合3位は勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が獲得した。

 そのほかJN5クラスは小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3)がクラス優勝したほか、JN4クラスは山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ86)が、JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、JN2クラスは明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)が、JN1クラスは須藤浩志/新井正和(ホンダ・フィット)がそれぞれ制している。

 JRC第6戦ARKラリー洞爺は6月30~7月2日に開催。2017年シーズン初のグラベル(未舗装路)イベントだ。