5月28日に決勝レースが行われた第101回インディアナポリス500で日本人ドライバー初優勝を飾った佐藤琢磨が6月12日、日本に凱旋帰国。成田空港でファンからの祝福を受けるとともに全日本空輸(ANA)から記念の花束が贈呈された。
自身8度目のインディ500挑戦で歴史的快挙を成し遂げた琢磨が、インディカー・シリーズの過密スケジュールの合間をぬって、日本に帰国した。
琢磨を乗せたNH173便は12日(月)14時すぎに成田空港へ到着。琢磨は14時41分頃に到着ゲートを抜け、ファンやメディアの前に姿を現した。
この日、成田空港には琢磨を祝福しようと50人以上のファンが集結。琢磨はサインなどに笑顔で応じていた。その後、琢磨を長年サポートしているANAからインディ500制覇を記念した花束が贈られた。
セレモニー後、琢磨は集まった報道関係者に対し「3週連続でレースがあったので、インディ500から少し時間が経っていますけど、こうやって日本に帰ってきて、ファンの方々に出迎えていただけて幸せです」と胸中を明かした。
「インディ500には(2017年で)8回目の挑戦。2012年には優勝まであと1歩のところまで行きましたけど、そこからも夢を持ち続けて挑戦を続けてきました。それが素晴らしい形で叶いました」
「インディ500が終わってから連日のようにメディアツアーがあり、レースも続きましたから、勝利の余韻に浸る暇はないですね。レース自体も見直すことができていませんから」
「ただ皆さんから、たくさん祝福してもらって、自信にもつながっていますし、チームのモチベーションも上がっていて、それ以降のレースでコンペティティブな戦いができています」
「(夢であったインディ500制覇まで)長かったような気もしますけど、これまでのキャリアで無駄だったことは、ひとつもありません。どのカテゴリーでの経験も、ここへ至るための糧だったかなと思います。ここから次なるステップへ向けて、また新たに頑張っていきたいです」
琢磨はこのあと、13日(火)に東京都内で報道関係者向けに凱旋報告会を実施。翌14日(水)には東京・青山のHondaウエルカムプラザ青山でファン向けにインディ500優勝記念の凱旋イベントを行う。
なお、どちらのイベントも、ホンダの公式YouTubeチャンネルなどを通じて、ネット中継が行われる。