2017年F1カナダGP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはリタイア(16位完走扱い)、ストフェル・バンドーンは14位だった。
スタート直後にアクシデントが発生したが、ふたりともそれをうまく避け、特にバンドーンは16番グリッドから1周で11番手まで順位を上げた。
しかしバンドーンはその後、順位を落としていき、14位でフィニッシュ。一方アロンソは70周のレースの53周時点から入賞圏内10位を走行、チームにとって今季初ポイント確実かと思われた。だが、67周目にパワーユニットのメカニカルトラブルによる油圧低下の症状に見舞われ、アロンソはマシンをコース脇でとめ、リタイアする結果となった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者 長谷川祐介
今日は、フェルナンドがチームにとっての2017年初ポイント獲得を目前にしていただけに残念な一日になりました。
もちろん、私たちが目指しているのは、時折1ポイントを獲得するといったことではありませんが、(今回入賞できれば)一歩前進となりましたし、この数戦、ハードワークを行ってきたチーム全員が報われたことでしょう。
1周目のインシデントを避けた後、フェルナンドはいいレースを走り、一貫したペースを発揮していました。チームも優れた戦略を用意し、彼を直接のライバルたちより前の位置で走らせることに成功しました。
ですが残念なことに、残り2、3周というところで、フェルナンドのPUにメカニカルな問題が発生したことで油圧低下が起きました。正確な原因は、パワーユニットをさくらの研究所に戻し、詳細にわたる調査を行うまでは分かりません。
ストフェルは見事なスタートを決めましたが、セーフティカー・ピリオドにポジションを失いました。それでも今日、彼は正しい方向に一歩踏み出したといえますし、レースを完走したのはポジティブな要素です。
私たちとライバルたちとの間にはまだギャップがありますし、引き続き信頼性を向上させる必要があります。今のポジションにとどまるわけにはいきません。ギャップを縮めるため、根気強く開発作業を続けていきます。